ロダン カミーユと永遠のアトリエ

この映画は、ロダン没後100年を記念して制作されたもので、弟子カミーユ・クローデルと過ごした時期のロダンの話である。2人の愛の物語というより、その時代のロダンについて描いている。 ロダンは40歳を過ぎ、「青年時代」を皮切りに有名彫刻家として注目され、大きな工房を持ち、弟子も数名いる。国からの注文で、ダンテの神曲をモチーフにした「地獄の門」を制作している。弟子たちに「地獄だから、炎をふや…

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みんなのアムステルダム国立美術館へ

「みんなのアムステルダム国立美術館へ」ステイ・ホームが推奨されている今、家でDVDで見た。2008年公開の「ようこそアムステルダム国立美術館へ」の続編。 アムステルダム国立美術館は、17世紀オランダ絵画が充実している美術館で、フェルメール、レンブラント、フランツ・ハルスなどの作品が何枚もある。 レンガ建ての重厚な建物は、アムステルダム駅と同じカイパースの設計だが、かなり痛んできたので…

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ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ

ナチスによる名画略奪、および戦後70年以上経った今も続く名画奪還等のエピソードが、関係者へのインタビューや案内人の説明により、当時の映像・写真、関係する美術品とともに、紹介されるドキュメンタリー映画。ナレーションはイタリア語。 ヒトラーは、自身が画家になりたかったこともあり、美術品の収集に強い執着を示した。ナチス・ドイツが略奪した芸術品の総数は約60万点、現在でも10万点が行方…

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ゲルハルト・リヒター「ある画家の数奇な運命」

「ある画家の数奇な運命」今、上映中の映画(東京では日比谷のシャンテシネのみ)。大阪に引っ越した友達から、「ゲルハルト・リヒターの半生をモデルにしたとってもいい映画で、、、、、」と、感想を書いたメールをもらった。 ゲルハルト・リヒターは、最近、日本でも注目されるようになり、つい先日、ポーラ美術館が、サザビーズのオークションで作品を30億円で落札した。(ゴッホのひまわりの落札価格は53億円)200…

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ファブリックの女王

「ファブリックの女王」は、北欧を代表するファッションブランド「マリメッコ」の創業者アルミ・ラティアの人生を描いたフィンランド映画である。 1951年、第二次大戦後のフィンランドで、アルミは斬新なデザインの生地会社「マリメッコ」を立ち上げ、世界的なブランドへと成長させた。生地のデザインのみならず、インテリア用品なども手掛け、人々のライフスタイルを楽しく心地良いものに変えようとした。私生活…

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