大学で仲良しだったKuが住んでいる。Kuとは同じG高校だったので大学の初日に
並んで座った。自己紹介をすると前の席の2人はH高校出身。「G校なら、
〇〇さん、知ってる?」との会話から始まり、4年間4人で仲良くしていた。
数年前に私以外の2人は、宗像のKuを訪ねて一泊旅だったけど、私は欠席。
だから今回、JALのマイレージもあるので行くことにした。
空港から博多駅は地下鉄ですぐ。博多から鹿児島本線の特急「ソニック」で20分。
赤間駅で降りた。

宗像市には、Kuの他に大学の部活で一緒だったSもいて、SはKuのご主人の弟と
結婚した。つまり2人は義理の姉妹。長男の嫁と三男の嫁。2人がそれぞれの
車で駅に迎えに来てくれた。「田舎はどこへ行くにも車だから自分の車がないと
不便なのよ。どっちの車に乗る?」
「まずは、宗像大社でしょ。世界遺産にも登録されたのよ。
日本に神社はたくさんあるけど、大社は少ないし」と宗像出身で今もここに
住んでいるSのすすめで、宗像大社へ。

宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社の一つで、御祭神は、天照大神の三女神。
その三女神の一人、市杵島姫神の降臨の地が、大社の奥、階段をいくつも登った所で、
社殿がない古代祭場。森の奥の神聖な場所。(写真は大社のサイトからお借りしました)

世界遺産は玄界灘の真ん中に浮かぶ沖ノ島で、島全体が宗像大社の境内地。
全島が国の天然記念物、史跡で、住人はなく、女人禁制の神聖な島で
皇室・国家安泰の祈りが連綿と捧げられている。
Kuが私に見せたかったのは、宗像大社よりも玄界灘の荒海。夕方、海を見に行く
ドライブが最高の気晴らしなのだそう。「湘南の海とは全然違うのよ。
穏やかじゃないの。荒い海。だから見てるとパワーもらえるの。向こうは韓国」
玄界灘

雲の動きが速くドラマティック。ぱっと雲間からまぶしい光が来たかと思えば、
次の瞬間は暗くなる。鳥が飛んでいるのが見える。(写真のやや右中央、島の上の黒い物体)

800㎞先は韓国なので、古代4世紀から9世紀までアジア貿易の拠点だったそう。
玄界灘は荒海だが、素晴らしい漁場なので、魚が豊富で美味しい。
夕日の海の景色が自慢の割烹旅館で、翌日、昼定食を食べた。お刺身が食べた
かったけど予約しないとダメだそう。ナマコの酢の物、プリプリの白身魚刺身
の胡麻和えが私には珍しい一品で美味しかった。
「華杏 弥太楼 福岡県福津市勝浦530-2」宴会が多い大きな店。

前日の夜ごはんは、「日本じゃないような場所なの」という総合スポーツ施設GA
グローバルアリーナのビュッフェ。レストランは全面ガラスで周囲の緑の丘が
見え眺望が良い。山を切り開いて作った宿泊施設もある大きな新しい施設なので、
「日本じゃない」って感じたんですって。ビュッフェはサイコロステーキの
焼きたてを最初にテーブルに持ってきてくれて始まる。いろいろな料理に
デザートもあり楽しかった。写真はGAのサイトからお借りしました

帰りがけに久留米市の特産品「籃胎漆器」らんたいしっきという地元の真竹を
使って編み、塗り、研ぎ出しする伝統的な漆器を頂いた。
「私もこれでお茶の時間をしてるの。使ってね。八女茶も入れておくわ」
数日後、八つ橋でひとりお茶の時間。あらら、八つ橋の向きが逆。

この記事へのコメント
てんてん
taeko
angie17
きっとご主人様兄弟が素敵な方々なのでしょう。
白身刺身の胡麻和え、私も食べてみたいです。
taeko
3人でお茶をしたのは、「コメダ」。今や全国区?
大社から見えた瓦屋根の古く広い家を私が「立派な家ね」と言ったら、
「うちの主人の家は、これより広いのよ。今は五男が管理してるけど、
維持するのが大変」と返事が来たので、五男までいることにもびっくり。白身の刺身は、鯛でもヒラメでもなく、ぷりっぷりで、腰がありました。
そこに住んでるのに、友達も何だかわからない、と言ってました。
サンフランシスコ人
http://www.fukuoka-art-museum.jp/collection_highlight/2657/
"ポルト・リガトの聖母
1950年 油彩・画布
275.3×209.8cm
サルバドール・ダリ
1904|スペイン〜1989|スペイン"
米国に、多くのダリのファンがいるのです....
YAP
海の景色が幻想的ですね。
たしかに魚はうまい。
yk2
taeko
今回も福岡市美術館へ短い時間ですが行きました。そのことを書かなかったのは、以前、市美術館の紹介記事を書いているからです。常設は変わらないので。
https://taekoparis.seesaa.net/article/2019-05-18.html
taeko
学生時代は福岡だったんですね。博多には楽しい所がたくさんあるから、若い学生さんは、行くのに1時間以上かかる宗像大社に行こうと思わないでしょう。私も最初の時は、Kuが車で空港に迎えに来てくれて、大宰府と九州国立博物館へ行きました。博多市内も見たから、「今度はうちに泊まってね」になったわけです。やっぱりお魚のおいしさは思い出に残るのですね。
taeko
籃胎漆器の黒いお盆、ほめてくださって、Ku も喜ぶわ。
すべてその通りよ。ご明察。
備前のビアマグは持ってないから買おうかしら。真夏にはグラスでないと涼しさが見えないから陶器はNGだったけど、春には陶器でもいいわね。
ukkari-k
学生時代のご友人とずっと交流されていて楽しそうです。
親戚になってしまうというのは驚きです。伝統的な漆器で
頂く生八つ橋は、格別に美味しそうみ見えますね。
Inatimy
ご学友が義理の姉妹に、というのに驚きでした、すごい出会いですね。
玄界灘の荒々しい波の写真、素敵ですね。太平洋側の海とはまた違った感じ。
そこを泳いで生きてる魚も逞しく身が引き締まってるだろうから美味しんでしょうね。
籃胎漆器、実家に大小2枚の丸盆があって、母が好んで使ってました^^。
サンフランシスコ人
私は、一度も行った事がないです....シカゴ美術館へ2度行きました..
(シカゴ美術館の)「小野小町」&「紫式部」の展覧会.....本日開催開始 ....
http://www.artic.edu/exhibitions/10611/japan-s-great-female-poets
Japan’s Great Female Poets
Apr 15–Jul 14, 2025
やはり、シカゴ美術館は凄い!
engrid
おと
ぶんじん
taeko
あとで書きます。
taeko
浮世絵の中でも、綺麗なものばかりですね。有名な浮世絵師の作品です。