東京では今日で終わりですが、この後、京都、名古屋、神戸、大阪と巡回する
「日展」に行った時の感想を。
「日展」に行った時の感想を。
会場は、六本木の新国立美術館。1階と2階、部門別にいくつもの部屋を使って
開催される大規模な展覧会。その年の入選作と会員の作品が展示されている。
開催される大規模な展覧会。その年の入選作と会員の作品が展示されている。
1,彫刻部門

2,工芸部門

工芸部門は、分野が多い。テーブルの上にあるのは陶芸作品や鋳金作品で、
壁にかかってるのは、絵でなく、染色、漆、織物などの作品。
壁にかかってるのは、絵でなく、染色、漆、織物などの作品。
左は鋳金作品で、カブトムシが生き生きと木を登り、上には細い線で
蝶が3羽描かれていた。夏の思い出のようなタイトルだった。
右は大樋年朗「絆の鳥」。年朗は金沢の大樋焼き第十代大樋長左衛門だが、
日展など大樋焼きにとらわれない作品を出す時は、年朗の名前を使っている。
年朗は、1か月前に95歳で亡くなったので、作者名に黒リボンがついていた。


左は織物。田中紀子「瀑布Ⅲ」世界三大瀑布のひとつ南米イグアスの滝。
滝の迫力と神々しさを織りのあらゆるテクニックを使って表現。
右は漆。赤堀郁彦「浮遊する固体」絵画のように見えるが、漆なので表面が
つるつる光っている。そのため写真に撮ると前にあるものが映ってしまう。
滝の迫力と神々しさを織りのあらゆるテクニックを使って表現。
右は漆。赤堀郁彦「浮遊する固体」絵画のように見えるが、漆なので表面が
つるつる光っている。そのため写真に撮ると前にあるものが映ってしまう。


左は人形。奥田小由女作品。奥田は昨年の文化勲章受章者。

彫刻部屋で、目に留まったのは、この人の表情。
蛭田二郎「異邦の女」。蛭田も彫刻界の大御所。日展では顧問。
戦火を逃れて、異国で借り住まいの女性にモデルになってもらった。
美しい異邦の女性の内面の表現をしたかった。
蛭田二郎「異邦の女」。蛭田も彫刻界の大御所。日展では顧問。
戦火を逃れて、異国で借り住まいの女性にモデルになってもらった。
美しい異邦の女性の内面の表現をしたかった。

日本画。とても広いので、大家の先生の作品だけをご紹介。
作者の作品へのコメントが、QRコードで読めるようになっていた。
土屋禮一「龍魚」(アロワナ)
龍を描くときの参考に役に立つので、アロワナを育て飼っている。
立派なレッドアロワナを見たので、大きな画面に泳がせてみた。

作者の作品へのコメントが、QRコードで読めるようになっていた。
土屋禮一「龍魚」(アロワナ)
龍を描くときの参考に役に立つので、アロワナを育て飼っている。
立派なレッドアロワナを見たので、大きな画面に泳がせてみた。

福田千恵「ガンダーラ」
空を見ては宇宙や自然のことを、平和な地球であることを願います。
たくさんの恩恵を受けて生かされてることを大切に、命終わるまで、
希望に向かって求め続けます。
空を見ては宇宙や自然のことを、平和な地球であることを願います。
たくさんの恩恵を受けて生かされてることを大切に、命終わるまで、
希望に向かって求め続けます。

村居正之「STAR」
アテネのアクロポリス。天に輝く星はこの丘の2500年の歴史を見守って
います。悠久の丘が主題です。

洋画 こちらも数が多いので、大家の先生の作品だけをご紹介。
西房浩二「Smorzando」今年の総理大臣賞受賞作。
かなり横に広い静物画。今年は、風景画が少なく、静物画がおおかった。
西房浩二「Smorzando」今年の総理大臣賞受賞作。
かなり横に広い静物画。今年は、風景画が少なく、静物画がおおかった。

全体として写実の人物画作品が多かった。
左:中山忠彦 タイトル不明。毎年、端正な美しい女性像が目を引く。
右:小灘一紀「大和は国のまほろば」
伊吹山の神を見くびり、草薙の剣を持たずに素手で山の神に立ち向かった
皇子。重傷を負いながらも、ふる里を思う皇子の高貴な姿。


この記事へのコメント
駄洒落好きな庭師
最近は入場料金が上がり、入りにくくなりました。ラファエロ、ダビンチ、フェルメールあたりなら2000円くらいでも行こうかと思っています。
ふにゃいの
中山忠彦さんの絵、女性の後ろにちょうど花。
あえての構図なのか。花と女性に何か意味があるのか
ちょっとだけ気になります。
織物は、本物を見てみたいですね。
yk2
TaekoLovesParis
ラファエロ、ダビンチ、フェルメールがお好きなんですね。
TaekoLovesParis
写真では立体感がでないけれど、実際、見ると、絵とは異なり、膨らんでます。
中山忠彦先生のは、花がなかったら、寂しくなってしまいますよね。いろいろな色の花で目をひく、これは狙ってるでしょ。
TaekoLovesParis