
暑い夏が9月まで続き、展覧会に行く気が失せていたら、友達から、
「何か見に行きたい」と言われ、行ったのが、「テート美術館展」Light光。
見たけれど、記事を書くのをさぼってたら、もう終わってしまいました。
今、何か展覧会へ行きたい人へのおすすめは、デイヴィッド・ホックニー展です。
さて、「テート美術館展」Light光 とあるように、作品は全部、テート美術館の
もので、「ターナー、印象派から現代へ」とサブタイトルがついている。
撮影可のものが多かったので、出品リストの順に記憶に残ってるものをご紹介。
Room1
<宗教的な主題を光と闇によって表現した18世紀末のイギリスの画家たちの絵>
●ジョージ・リッチモンド「光の創造」1826年
聖書の創世記1章3節 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
神は光を昼と名付け、闇を夜と名付けた その場面だろうか。
不思議な絵で、ひきつけられたが、「光の創造」というタイトルで納得。

「何か見に行きたい」と言われ、行ったのが、「テート美術館展」Light光。
見たけれど、記事を書くのをさぼってたら、もう終わってしまいました。
今、何か展覧会へ行きたい人へのおすすめは、デイヴィッド・ホックニー展です。
さて、「テート美術館展」Light光 とあるように、作品は全部、テート美術館の
もので、「ターナー、印象派から現代へ」とサブタイトルがついている。
撮影可のものが多かったので、出品リストの順に記憶に残ってるものをご紹介。
Room1
<宗教的な主題を光と闇によって表現した18世紀末のイギリスの画家たちの絵>
●ジョージ・リッチモンド「光の創造」1826年
聖書の創世記1章3節 神は「光あれ」と言われた。すると光があった。
神は光を昼と名付け、闇を夜と名付けた その場面だろうか。
不思議な絵で、ひきつけられたが、「光の創造」というタイトルで納得。

●ウィリアム・ブレイク「アダムを裁く神」1795年
ブレイクは、日本でも有名な詩人で、大江健三郎をはじめ、多くの人に
影響を与えてるが、画業もすばらしいと知り、多才に驚く。

ブレイクは、日本でも有名な詩人で、大江健三郎をはじめ、多くの人に
影響を与えてるが、画業もすばらしいと知り、多才に驚く。

●ウィリアム・ターナー「光と色彩(ゲーテの理論)大洪水の翌朝 創世記を書くモーセ」
文豪ゲーテの「色彩論」から影響を受けたターナーは、「すべての色彩は光と
闇との組み合わせ」というゲーテの理論を具現化、大気の効果、光と闇を描いた。

●ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」1822年
横253㎝の大きな絵。噴火する火山、手前に逃げる人々、中心部に神殿や円形劇場
など建物が見える。

文豪ゲーテの「色彩論」から影響を受けたターナーは、「すべての色彩は光と
闇との組み合わせ」というゲーテの理論を具現化、大気の効果、光と闇を描いた。

●ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」1822年
横253㎝の大きな絵。噴火する火山、手前に逃げる人々、中心部に神殿や円形劇場
など建物が見える。

Room2
<ターナーと並ぶイギリスを代表する風景画家コンスタブルとラファエロ前派の画家たち>
●ジョン・コンスタブル「ハリッジ灯台」1820年 小さい作品
白い灯台、白い雲、白い波頭。波頭は絵の具を散らして表現。

コンスタブルの「イギリスの風景」という連作、銅版画もあった。
<ターナーと並ぶイギリスを代表する風景画家コンスタブルとラファエロ前派の画家たち>
●ジョン・コンスタブル「ハリッジ灯台」1820年 小さい作品
白い灯台、白い雲、白い波頭。波頭は絵の具を散らして表現。

コンスタブルの「イギリスの風景」という連作、銅版画もあった。
●ジョン・ブレット「ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡」1871年
きれいな絵。光の効果と感情に訴える本質を表現。またブレットは天文学者
でもあったので、科学的な観点をもって対象にアプローチした。

きれいな絵。光の効果と感情に訴える本質を表現。またブレットは天文学者
でもあったので、科学的な観点をもって対象にアプローチした。

●ジェームス・アボット・マクニール・ホイッスラー「ペールオレンジと緑の黄昏」
1866年 スペインと南米の間に起きた戦争の舞台となったチリの港町バルバライゾ
の海辺の風景。穏やかな海と船を照らす光の表現のために青、緑、灰色の淡い色を
用いた。好きな作品。

●フィリップ・ウィルソン・スティーア「ヨットの行列」1892年
帆に風をはらむヨットを大きな船から眺める人々。
スティーアはイギリス人だが、王立美術学校に入学できなかったので、パリへ
行き、カパネルの下で学んだが、ロンドンへ戻り、印象派のスタイルで海岸の
風景を描いた。後、ターナー、コンスタブルに倣い写実的な画風に転向した。

1866年 スペインと南米の間に起きた戦争の舞台となったチリの港町バルバライゾ
の海辺の風景。穏やかな海と船を照らす光の表現のために青、緑、灰色の淡い色を
用いた。好きな作品。

●フィリップ・ウィルソン・スティーア「ヨットの行列」1892年
帆に風をはらむヨットを大きな船から眺める人々。
スティーアはイギリス人だが、王立美術学校に入学できなかったので、パリへ
行き、カパネルの下で学んだが、ロンドンへ戻り、印象派のスタイルで海岸の
風景を描いた。後、ターナー、コンスタブルに倣い写実的な画風に転向した。

●シスレー「春の小さな草地」1880年


●ピサロ「水先案内人がいる桟橋、ル・アーヴル、朝、霧がかった雲天」1903年


●ジョン・エヴァレット・ミレイ「露に濡れたハリエニシダ」1889年

Room3
<室内に差し込む光の絵>
ハマスホイが2点とウィリアム・ローゼンスタイン「母と子」だけ。

Room3
<室内に差し込む光の絵>
ハマスホイが2点とウィリアム・ローゼンスタイン「母と子」だけ。
Room4 撮影禁止 (私はあまり興味を持てない部屋だった)
ターナーの「遠近法の講義のための図解」シリーズ。水彩画。
その他、デッサンやゼラチンシルバー・プリントなど。
ターナーの「遠近法の講義のための図解」シリーズ。水彩画。
その他、デッサンやゼラチンシルバー・プリントなど。
Room5
<現代美術、抽象>
<現代美術、抽象>
●カンディンスキー、●マーク・ロスコ、●ゲルハルト・リヒター
目に留まったのは、明るい色彩の幾何学模様の繰り返し●ブリジット・ライリー。
「ナタラージャ」1993年
昨年、川村美術館で、ブリジット・ライリー展を見たので、すぐわかった。

目に留まったのは、明るい色彩の幾何学模様の繰り返し●ブリジット・ライリー。
「ナタラージャ」1993年
昨年、川村美術館で、ブリジット・ライリー展を見たので、すぐわかった。

Room6
<インスタレーション>
●デイヴィッド・バチェラー「私が愛するキングクロス駅」2002年
蛍光で光る箱が高く積まれてる。キングクロス駅がタワーに?
右横に置かれてる色とりどりの箱も彼の作品。

●ピーター・セッジリー「カラー・サイクルⅢ」1970年
カラー・サイクルの名前通り、照明により次々と色が変わる。
<インスタレーション>
●デイヴィッド・バチェラー「私が愛するキングクロス駅」2002年
蛍光で光る箱が高く積まれてる。キングクロス駅がタワーに?
右横に置かれてる色とりどりの箱も彼の作品。

●ピーター・セッジリー「カラー・サイクルⅢ」1970年
カラー・サイクルの名前通り、照明により次々と色が変わる。

●オラファー・エリアソンの「黄色vs紫」は公開時間限定なので見れなかった。
●ジェームズ・タレル「レイマー、ブルー」1969年
LEDライトを使った光の作品。撮影禁止。
直島にある「地中美術館」のジェームズ・タレル作品、日没から夜への空を照明で
眺めるものが感動的ときいてるので、いつか行きたいと思っている。
●ジェームズ・タレル「レイマー、ブルー」1969年
LEDライトを使った光の作品。撮影禁止。
直島にある「地中美術館」のジェームズ・タレル作品、日没から夜への空を照明で
眺めるものが感動的ときいてるので、いつか行きたいと思っている。
●ブルース・ナウマン「銀と白色光の廊下」撮影禁止
Room7
●オラファー・エリアソン「星くずの素粒子」2014年
巨大なミラーボール。ミラーボールが動くと、壁を照らす光と影が動く。
きれい。宇宙空間のような感覚も。

●オラファー・エリアソン「星くずの素粒子」2014年
巨大なミラーボール。ミラーボールが動くと、壁を照らす光と影が動く。
きれい。宇宙空間のような感覚も。

2020年に東京都現代美術館で、オラファー・エリアソン展があり、とても良かった。
その時の記事は、ここをクリックです。
その時の記事は、ここをクリックです。
この記事へのコメント
ナツパパ
記事の絵画も素敵ですね、いろいろ考えられそうです。
光と影、となると、オランダの画家たちの画はどうでしたでしょう。
あ、印象派以降の画が中心でしたか、それでは範囲外ですね。
angie17
この駅、行ったことないけど(笑)へぇ~~と思いました。
yk2
TaekoLovesParis
▲ナツパパさん、英国で光だとターナーですよね。フランスで光だとモネが浮かぶがけど、オランダの画家で、光の追求をして有名なのは、時代が遡ってレンブラント。それ以降は、もうゴッホになるのかしら。ここに載せたイギリスのミレーの絵は、まさに光の追求。それまでの画風と異なり、最晩年になって、光を追求したそうです。光の追求、表現は、現代美術にも継続されてると、わかる展覧会でした。色は光があるから識別できるんですものね。
▲angieさん、ロンドンのキングクロス駅、名前だけ知ってたので、タクシーで通り過ぎたとき、「ここが」って思いました。乗り換えがたくさんある大きな駅で、火災があったことで有名なんですって。
▲yk2さん、私も写真撮影OKだと、図録が売れなくなっちゃう、って思いました。考えてみたら、yk2さんがおっしゃるように、拡散効果、宣伝効果にもなりますね。テート美術館をはじめイギリスの美術館は入場無料なので、ロンドンへ行ったとき、行こうと思ったら、その日はクリスマス休館でした。
始まったばかりだからか、すいてたので、撮影渋滞はありませんでした。コロナ後、美術館の入場料はどこも値上がりで、来客数が減ったそうです。
おと
ジョン・コンスタブルだ!ドーセットシャーの光のさしこみ方も素敵。イギリスって、雲が多いので、よくこんなふうに差し込む太陽の光を目にします。プーさんの、ハリエニシダにも反応してしまいます^^
明日14日、デイビッド・ホイックニー展に行ってきます。楽しみです!
Inatimy
ジョン・マーティン「ポンペイとヘルクラネウムの崩壊」。
火山雷がすごくリアルな感じで描かれていて、おどろおどろしい雰囲気なんだけど、
そこに美しさもあって、不思議な感覚^^。
TaekoLovesParis
英国在のおとさんにとっては、コンスタブルが身近なんですね。そして、実際の雲に近いというご意見も、住んでらっしゃるからの説得性。
ハリエニシダって、私もプーさんで知ってるだけで、実物を見たことがないから、調べたら、日本にもあるそうで、黄色い花を咲かせるんですってね。気にしてれば会えそう。
TaekoLovesParis
ドラマティックな画面は、この画家が聖書のいろいろな場面を描いたら、、モーセが杖を高くあげると、海が2つに割れる場面とかも想像できます。