新国立劇場へロシアオペラ「ボリス・ゴドゥノフ」を見に行った。
チャイコフスキーの「オネーギン」と並ぶムソルグスキーの傑作である。
雨だったので、写真がきれいに撮れてないけれど、入口の立て看板。

チャイコフスキーの「オネーギン」と並ぶムソルグスキーの傑作である。
雨だったので、写真がきれいに撮れてないけれど、入口の立て看板。

「ボリス・ゴドゥノフ」はロシア、プーシキンの原作で1830年に刊行されたが、帝政批判と
いうことで、舞台初演は46年後だった。イワン雷帝亡き後の1598年から1605年までの
ロシアを題材にした歴史劇。
ボリスはイヴァン雷帝の側近で、妹と雷帝の息子の結婚により次期皇帝の義兄となった。
いうことで、舞台初演は46年後だった。イワン雷帝亡き後の1598年から1605年までの
ロシアを題材にした歴史劇。
ボリスはイヴァン雷帝の側近で、妹と雷帝の息子の結婚により次期皇帝の義兄となった。
雷帝亡き後、皇帝の座に就いた人物。
オペラでは、先帝の皇嗣ドミトリーを暗殺させて皇帝に収まったボリスが、自分の罪の重さに苦しみ、
本当は殺されずに生きていたドミトリーだと名乗る僧侶(偽ドミトリー)の出現、挙兵に恐怖を
覚え、幻覚状態になり死に至るストーリーだ。音楽はムソルグスキー。
私が見た1994年のウィーン歌劇場日本公演の「ボリス・ゴドゥノフ」は、映画監督アンドレイ・
タルコフスキー演出の歴史を再現する壮麗な舞台だった。指揮はクラウディオ・アバド。
その時のプログラムに載っていた写真。
今回の演出は、ポーランドのトレリンスキ。指揮は大野和士。
舞台を現代に置き換えているので、大道具は大きな箱3つの枠だけ。簡素。
舞台を現代に置き換えているので、大道具は大きな箱3つの枠だけ。簡素。
衣装も現代なので、皇帝の衣装もカジュアル。え?ハーフパンツという感じ。
照明を用いて舞台に広がりを見せる。
舞台に立って民衆役を演じる新国立劇場合唱団のコーラスが質が高くすばらしい。
主役ボリスはバスの低音、準主役はテノールと男声中心のオペラなので、コーラスのソプラノ
の美しい声が沁みる。
照明を用いて舞台に広がりを見せる。
舞台に立って民衆役を演じる新国立劇場合唱団のコーラスが質が高くすばらしい。
主役ボリスはバスの低音、準主役はテノールと男声中心のオペラなので、コーラスのソプラノ
の美しい声が沁みる。
公演のようすは、ボリス・ゴドゥノフ | 新国立劇場 オペラ (jac.go.jp)
ポーランド国立歌劇場との共同制作。ポーランドで先に上演予定だったが、ウクライナの
戦争で、ポーランドでのロシアオペラの上演は難しくなり、日本での上演がこの演出での
初演となった。
ポーランド国立歌劇場との共同制作。ポーランドで先に上演予定だったが、ウクライナの
戦争で、ポーランドでのロシアオペラの上演は難しくなり、日本での上演がこの演出での
初演となった。
【指 揮】大野和士
【演 出】マリウシュ・トレリンスキ
【美 術】ボリス・クドルチカ
【衣 裳】ヴォイチェフ・ジエジッツ
【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM 少年合唱団
【管弦楽】東京都交響楽団
【演 出】マリウシュ・トレリンスキ
【美 術】ボリス・クドルチカ
【衣 裳】ヴォイチェフ・ジエジッツ
【照 明】マルク・ハインツ
■キャスト:
【ボリス・ゴドゥノフ】ギド・イェンティンス
【フョードル】小泉詠子
【クセニア】九嶋香奈枝
【乳母】金子美香
【ヴァシリー・シュイスキー公】アーノルド・ベズイエン
【アンドレイ・シチェルカーロフ】秋谷直之
【ピーメン】ゴデルジ・ジャネリーゼ
【ボリス・ゴドゥノフ】ギド・イェンティンス
【フョードル】小泉詠子
【クセニア】九嶋香奈枝
【乳母】金子美香
【ヴァシリー・シュイスキー公】アーノルド・ベズイエン
【アンドレイ・シチェルカーロフ】秋谷直之
【ピーメン】ゴデルジ・ジャネリーゼ
【グリゴリー・オトレピエフ(偽ドミトリー)】工藤和真
【ヴァルラーム】河野鉄平
【ミサイール】青地英幸
【女主人】清水華澄
【ヴァルラーム】河野鉄平
【ミサイール】青地英幸
【女主人】清水華澄
【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM 少年合唱団
【管弦楽】東京都交響楽団
この記事へのコメント
yk2
それが切っ掛けで、ムソルグスキーをちゃんと聴いてみたいな~と思っていた折り、たまたまにNHKのプレミアムシアターで『歌劇ボリス・ゴドゥノフ』の放映が有ると知って録画した(NHKのサイトで調べたところ、多分この時か? → https://www.nhk.jp/p/premium/ts/MRQZZMYKMW/episode/te/727ZJ7RQ6L/ )ワケなのですが、録っただけで見ないままに日々は過ぎ、で、いざ見ようと思ったら行方不明(苦笑)。どのハードディスクだったか、それともダビングしたDVDだったか。今日明日辺りで探してみましょう(^^;。
おと
はやく、なんとか終わって欲しいと願うばかりです。
ムソルグスキー、あまり馴染みがなくって、ピアノ曲も弾いたことがありません。公演の様子、付けてくださったサイトを見てみました^^演出、ほんとうに、現代風で、とってもシンプルですね!
Inatimy
なかなかびっくりでした^^;。
coco030705
最近は、オペラも舞台装置が簡素化され、衣装も現代的なのですね。
でもやっぱり私は、1994年のウィーン歌劇場日本公演の「ボリス・ゴドゥノフ」映画監督アンドレイ・タルコフスキー演出のを観たいですね。
TaekoLovesParis
▲yk2さん、ボブ・ジェームスの「はげ山の一夜」、聞いてみました。いつもオケ演奏で聞いてる曲、冒頭の弦楽器のざわざわ感と管楽器とが一緒になっていく部分が好きです。ボブ・ジェームスは管と一緒に弦の部分までピアノで表現しちゃうんですね。しかも次第次第にボブ・ジェームスが主役でアレンジしながらパワフルに弾きまくる。個性的ですごいですね。70年代、ジャズロックが流行った時代でしたね。時代とともに好きな音楽も変わっていきますね。この間のキース・ジャレットのバッハは、秋の夜長に静かでいいなと時々聞いてます。
NHKのプレミアム劇場は、いいものをやりますね。ボリス・ゴドゥノフはロシア語なので、日本人で歌える人はいないし、見る機会も少ないので、yk2さん、録画したぶんを探してごらんになってみてください。私はNHKアーカイブで、でも探してみます。