
歌舞伎座に「十三代目市川團十郎襲名披露歌舞伎」を見に行った。
親友歌姫が、海老蔵改め十三代目團十郎の大ファンで、襲名披露の切符をだいぶ前から
手配してくれたので、前から9番目、花道に一番近い席という見やすい良い席だった。
この襲名披露は、先代の團十郎が亡くなった後の2年前に興業の予定だったが、
コロナで延期となっていた。同時に息子の八代目市川新之助襲名披露も行われた。
新之助は9歳だが、この襲名用写真を撮影した時は2年前、7才なのであどけない。
親友歌姫が、海老蔵改め十三代目團十郎の大ファンで、襲名披露の切符をだいぶ前から
手配してくれたので、前から9番目、花道に一番近い席という見やすい良い席だった。
この襲名披露は、先代の團十郎が亡くなった後の2年前に興業の予定だったが、
コロナで延期となっていた。同時に息子の八代目市川新之助襲名披露も行われた。
新之助は9歳だが、この襲名用写真を撮影した時は2年前、7才なのであどけない。
襲名披露は華やかである。舞台にこのために誂えた緞帳が2つ。
これは、三池崇史監督が構想し、村上隆が描いた祝幕。
下の祝幕は、市川團十郎家(成田屋)の「三枡紋」が柿色で描かれた祝幕。
これは、三池崇史監督が構想し、村上隆が描いた祝幕。
下の祝幕は、市川團十郎家(成田屋)の「三枡紋」が柿色で描かれた祝幕。


歌舞伎には、いろいろな屋号(家柄)があるが、序列があり、一番格式が高いのが、
成田屋の市川團十郎である。その下に音羽屋の尾上家、高麗屋の松本家、中村屋など
がある。だから、團十郎の襲名公演は特別なのである。
團十郎の得意芸は、力強さが特徴の「荒事」(あらごと)。高下駄で床を踏み鳴らし
ながら歩いたり、右手右足を同時に動かして歩く飛び六方などである。
私が見たのは、夜の部。
まずは裃姿の幸四郎の口上で襲名についてのご挨拶。
これが面白かった。「十三代目さんは、いっときは、暴れん坊将軍とのあだ名がつく
ほどやんちゃでしたが、、、」は大うけ。「コロナに戦争にと、明るい話題がない
世の中ですが、ひとつ、十三代目さん、睨んで、悪いものを吹き飛ばしてください」
で、頼まれ「睨んで見せましょう」と受けて立つ。迫力ある睨みだった。拍手喝采。
今は客席からの声掛け禁止なので、力強い拍手が場内に響きわたった。
歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜』は、吉原の遊郭「三浦屋」が舞台で、人気の
揚巻(菊之助)は、ため息がでるほど美しい。そして、主役の助六(團十郎)が美男。
これは、新聞に出てた写真。

襲名披露公演なので、いろいろな役者が登場し、実に華やか。
意休(松緑)は悪役。門兵衛(仁左衛門)が、通りすがりの福山かつぎ(新之助)に
言いがかりをつけたり、助六と弟(梅玉)の兄弟が喧嘩を吹っかけたり、おさめ役
(鴈治郎)が笑いをとる。舞台は終始明るい雰囲気で楽しかった。

100年に一人と言われる立派な風貌の十三代目
成田屋の市川團十郎である。その下に音羽屋の尾上家、高麗屋の松本家、中村屋など
がある。だから、團十郎の襲名公演は特別なのである。
團十郎の得意芸は、力強さが特徴の「荒事」(あらごと)。高下駄で床を踏み鳴らし
ながら歩いたり、右手右足を同時に動かして歩く飛び六方などである。
私が見たのは、夜の部。
まずは裃姿の幸四郎の口上で襲名についてのご挨拶。
これが面白かった。「十三代目さんは、いっときは、暴れん坊将軍とのあだ名がつく
ほどやんちゃでしたが、、、」は大うけ。「コロナに戦争にと、明るい話題がない
世の中ですが、ひとつ、十三代目さん、睨んで、悪いものを吹き飛ばしてください」
で、頼まれ「睨んで見せましょう」と受けて立つ。迫力ある睨みだった。拍手喝采。
今は客席からの声掛け禁止なので、力強い拍手が場内に響きわたった。
歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜』は、吉原の遊郭「三浦屋」が舞台で、人気の
揚巻(菊之助)は、ため息がでるほど美しい。そして、主役の助六(團十郎)が美男。
これは、新聞に出てた写真。

襲名披露公演なので、いろいろな役者が登場し、実に華やか。
意休(松緑)は悪役。門兵衛(仁左衛門)が、通りすがりの福山かつぎ(新之助)に
言いがかりをつけたり、助六と弟(梅玉)の兄弟が喧嘩を吹っかけたり、おさめ役
(鴈治郎)が笑いをとる。舞台は終始明るい雰囲気で楽しかった。

100年に一人と言われる立派な風貌の十三代目
この記事へのコメント
ナツパパ
それにしても、成田屋さん美しいなあ、きれいだ。
歌舞伎役者はこうでなくちゃ、と思います。
angie17
コロナで随分、待たされましたが、ようやくですね。
私は特段、団十郎さんのファンではないのですが(笑)
やはり舞台上での姿といいますか、
荒事はああいう人でないと、務まりませんよね。
おと
コロナ渦、歌舞伎や演劇、いろいろ大変でしょうけれど、この睨みで、吹き飛ばして欲しいですね^^かけ声も、いつか、コロナ前のように復活しますように。。
engrid
ぼんぼちぼちぼち
ラストのお写真とか、絵に描いたようにキマってやすね!
Inatimy
素足かと思ったら、黄色い足袋を履いていたんですね。しかも足袋の形が
普通のと違って、浅いし。靴下にはフットカバーとか、くるぶし丈があるけど、
足袋にもこんなバリエーションがあったとは^^。
coco030705
市川団十郎の助六、立派できれいですね。さすがです。まだ襲名前のことですが、団十郎と新之助がTVに出ていて、新之助がすごくしっかりしていて、びっくりしました。
色々あった団十郎も、奥様を亡くして子育てに奮闘している様子を、TVでみて、頑張っているなと思いました。立派に子育てしましたね。
舞台は、緞帳からしてすごいですね。村上隆の絵とは、驚きです。面白いですね。
出演俳優も超豪華メンバー。女形の菊之助、好きです。関西にも来てくれると思いますが、早く観たいです。
Taekoさん、花道の横でごらんになったのですね。すばらしい!さすがですね。私も長唄のお稽古で「助六」を習いました。だいぶ前ですので、またお稽古していただこうと思っています。
TaekoLovesParis
▲ナツパパさん、大名跡から始まってナツパパさんのコメントから歌舞伎にお詳しいとわかります。コロナ禍なので「掛け声は大向こうの決められたかたのみでお願いします」とのアナウンス。大向こうの声がとても小さかったのが残念。
▲angieさん、時々、書いてくださってた歌舞伎にいらした記事、ちょっとワクワクしながら読んでました。私も団十郎を特別に贔屓にしてるわけではないのですが、今回の舞台を見て、美しいし、型が決まる、「荒事」の迫力で、歌舞伎を代表する役者になったと思いました。親友のお供で、新之助の時代から見ていて、海老蔵襲名、パリ公演も行ったので、成長をみている感じです。
▲おとさん、行ってよかったと心から思える舞台でした。どなたの時も襲名披露は華やかで口上が面白いので、できる限り行くようにしています。
掛け声は、後半、アナウンスがあり、「あらかじめ決められた方のみに限定させていただきます」。前半、拍手のみで静かだったからかもしれません。あちこちから大きい声が威勢がよく飛び交ってた時代が懐かしいです。
▲engridさん、歌舞伎界を盛り上げるために、ほかの家の方々も賛助出演で、まさに「揃い踏み」でした。大役者はセリフがさほど多くないチョイ役に出ても、観客をひきつけます。さすが、と思いました。行ってよかったです。
▲ぼんぼちさん、ね、すばらしい立ち姿でしょ。まさに絵になる、でした。
十三代目団十郎は、運動神経抜群で小さい時から踊りもやっているので、衣装をつけて高下駄でも高く飛び跳ねるので、拍手喝さいでした。
▲Inatimyさん、わ、よく見てらっしゃる。確かに足元の黄色が番傘の黄色と呼応して締まりますね。今回、花道に一番近い席だったので、去り行くときの足元がよく見えたのですが、娘役は素足に見えるときでも、薄い靴下を履いていました。
▲cocoさん、思い出に残るような公演でした。新之助くんも凛々しいお顔立ちになってきて、将来の團十郎と期待されますね。お嬢さんは、十三代目の妹、市川翠扇の跡を継いで、市川ぼたんになり舞踏家としての道を歩み始めましたね。
村上隆は、祝幕が縦7mもある大きなものなので、こんな大きいものを描くのは初めてのことで苦労しました、と言ってました。役者の顔が大きく描かれ「ど迫力」でした。菊之助はとても美しかったです。興行のうち何日間かは、cocoさんごひいきの玉三郎が代わりにでると書いてありました。
長唄で「助六」をなさったのですか。すごいですね!
coco030705
またお邪魔します。
団十郎のお嬢さんも舞踏家になられたのですね。父親として、責任を果たしたという感じですね。
チラシを長唄の師匠と一緒に観ていて、玉三郎が数日代わりに出るのを知っていました。でも切符が完売で、二人で「東京公演は無理やね」と言ってたのです。関西に来たら、何が何でも参ります。(=^・^=) 長唄の助六は、唄うのが難しいのですが、好きな曲です。
moz
テレビのワイドショーやニュースでたくさん取り上げられていましたよね。
チケットは取るのが大変だったと思います。良いお友達、お持ちです ^^v
團十郎襲名、歌舞伎界だけではなくて日本の芸術全般で重要なイベントだと思います。無事にお披露目できて何よりですね。 ^^
TaekoLovesParis
TaekoLovesParis
親友歌姫友は、ここに出演している役者と親しいので、そちらにチケットをお願いしてました。御伴をさせて頂けて私はちょっと得してます。