「ボルジア家」愛と欲望の教皇一族、というDVDの紹介です。
カナダ、アメリカのTVドラマだったので、40分で一話。それが全部で9話。
カナダ、アメリカのTVドラマだったので、40分で一話。それが全部で9話。

イタリア、ルネサンスの時代、教皇(ローマ法王)をつとめたボルジア家の話。
時代を再現する豪華な背景、荘厳な教皇庁ヴァチカン、衣装で50億円かかったそう。
40分×9は長いけれど、スキャンダラスな話なので、引き込まれてしまう。
主役の教皇はジュレミー・アイアンズが適役、重々しい口調、悩ましい表情がぴったり。
その息子、スペイン人の血を引くハンサムで精悍な息子チェーザレにも見入る。
娘ルクレツィアは愛らしく美しい。
40分×9は長いけれど、スキャンダラスな話なので、引き込まれてしまう。
主役の教皇はジュレミー・アイアンズが適役、重々しい口調、悩ましい表情がぴったり。
その息子、スペイン人の血を引くハンサムで精悍な息子チェーザレにも見入る。
娘ルクレツィアは愛らしく美しい。
あらすじ
1492年、スペイン出身のロドリーゴ・ボルジア枢機卿は、前代の教皇が亡くなった後の
教皇選挙に立候補する。一回めの選挙で多数票を取れなかったため、賄賂を使って次回、
票を獲得し教皇アレクサンドル6世となった。教皇になると、長男チェーザレを枢機卿
に抜擢する。この時代、聖職者たちは権力、金、女に野望を抱き、暗殺は日常茶飯事だった。
教皇とチェーザレも会食に招待された枢機卿宅で、毒を盛られたが、チェーザレの機転
で難を逃れた。
聖職者は結婚できないが、愛人との間に、長男チェーザレ、次男ホアン、長女ルクレツィア、
三男ホフレと4人の子供をもうけた。さらに今は、若い愛人18歳のジュリア・ファルネーゼがいる。
<勢ぞろいした家族の写真>教皇の左が子供たちの母親、右が今の愛人ジュリア

教皇選挙に立候補する。一回めの選挙で多数票を取れなかったため、賄賂を使って次回、
票を獲得し教皇アレクサンドル6世となった。教皇になると、長男チェーザレを枢機卿
に抜擢する。この時代、聖職者たちは権力、金、女に野望を抱き、暗殺は日常茶飯事だった。
教皇とチェーザレも会食に招待された枢機卿宅で、毒を盛られたが、チェーザレの機転
で難を逃れた。
聖職者は結婚できないが、愛人との間に、長男チェーザレ、次男ホアン、長女ルクレツィア、
三男ホフレと4人の子供をもうけた。さらに今は、若い愛人18歳のジュリア・ファルネーゼがいる。
<勢ぞろいした家族の写真>教皇の左が子供たちの母親、右が今の愛人ジュリア

冷酷な策略家の教皇だが、家族想い。神の前に懺悔したり、危機の時には
法衣を脱ぎ捨て、一個人として神と向かい合ったり、聖職者としての悩みも
伝わってくる。
フランスのシャルル8世がナポリ王の権利を主張して、大軍を引き連れ進軍して
来るという情報が入ってきた。(フランスのイタリア侵攻)
まずはミラノを通るので、それを阻止するために、ルクレツィアをミラノを
治めるスフォルツァー家の親戚に嫁がせた。幸せでない結婚生活。
ルクレツィアは、訪ねてきたジュリアと共に早朝、婚家から馬でローマの実家へ
帰る途中、シャルル8世のフランス軍に捕まる。しかし、美貌と機転でシャルル8世
を味方にし、共にローマに入城。兄(教皇の次男)が率いる教皇軍との全面衝突を
回避させた。
<シャルル8世とルクレツィア>
法衣を脱ぎ捨て、一個人として神と向かい合ったり、聖職者としての悩みも
伝わってくる。
フランスのシャルル8世がナポリ王の権利を主張して、大軍を引き連れ進軍して
来るという情報が入ってきた。(フランスのイタリア侵攻)
まずはミラノを通るので、それを阻止するために、ルクレツィアをミラノを
治めるスフォルツァー家の親戚に嫁がせた。幸せでない結婚生活。
ルクレツィアは、訪ねてきたジュリアと共に早朝、婚家から馬でローマの実家へ
帰る途中、シャルル8世のフランス軍に捕まる。しかし、美貌と機転でシャルル8世
を味方にし、共にローマに入城。兄(教皇の次男)が率いる教皇軍との全面衝突を
回避させた。
<シャルル8世とルクレツィア>

その後、フランス軍がナポリへ攻め入る場面があるのだが、城に入ると静か、
誰もいない。不気味。その上、変なにおい。なんとペストでの死骸がごろごろ。
昔から疫病は怖い、映像で見ると、コロナ禍の今は他人事でなくわかる。
誰もいない。不気味。その上、変なにおい。なんとペストでの死骸がごろごろ。
昔から疫病は怖い、映像で見ると、コロナ禍の今は他人事でなくわかる。
毎回、次々、事件が起こり、怖さがあるが、面白い。
これは、1st シーズンで、このあと、2,3と続いている壮大なドラマ。
![[黒ハート]](https://blog.seesaa.jp/images_e/136.gif)
映画では「これはフィクションです」と初めに断りが出る。ドラマなので、盛り上げている
部分はあるものの、大筋は合っていたので、本を読んでいると、映画の場面が浮かび、
面白かった。
教皇の若い愛人ジュリア・ファルネーゼの肖像画と言われている
ラファエロの「一角獣と貴婦人」

ラファエロの「一角獣と貴婦人」

教皇選挙でロドリーゴ・ボルジアに負けたジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ、
のちの「ユリウス2世」ラファエロ画

のちの「ユリウス2世」ラファエロ画

この記事へのコメント
tommy88
無茶苦茶ですが、やってただろうな昔はと思います。
権力が集中すると好き勝手、暗殺もあり。
アメリカやロシア、中国では今も普通にやってるだろうな。
そういう暗部がえぐられたドラマでした。
出て来るマキャベリがマットウに見えました。
TaekoLovesParis
ほんと、やりたい放題ですよね。とはいえ、教皇になっても暗殺されるかもしれないし、陥れられるかもしれない。さらには、今回のフランスのような外敵もありで、おちおちしてられませんね。どの女性も美しく魅力的でしっかり自分の考えを持って生きているようでした。
フィレンツェから派遣されたマキャベリは、教皇とチェーザレにイタリアをフランスからどう守るかアドヴァイスをしていましたね。野心がないから、正しく情勢を見ることができたのでしょう。
yk2
このコメント書く前に、僕も久しぶりに『ルネッサンスの女たち』を手に取って、パラパラと頁をめくってみました(^^。ルクレツィア・ボルジアの話はイマイチ僕は頭に残ってなくて、逆に記憶に印象深いのはカテリーナ・スフォルッツアかなぁ。チェーザレに攻められても全く怯むことなく抗った美しき女傑のエピソードが、もしもこのドラマでも描かれているのなら、それがどんなふうな描かれ様なんだろうか、とっても気になります(^^。
gillman
ふにゃいの
気合い入ってますね。
最近は視聴率とかよりそのあとのDVD収入を
計算しているのかなぁ。
集合写真カッコイイ!
Inatimy
食べ物から離れないと・・・^^;。
あれ?教皇なのに長男がいると思ったら、結婚できないけど愛人はOKだったんですね・・・でもなんかすごい世界。ルクレツィアの元にジュリアが訪ねる・・・娘と父の愛人、そんな年の差がなさそうだし話があうんだろうけど微妙な関係だなぁ。
先日TVで「コンテイジョン」という未知の感染症の脅威についてのスリラー映画をしてて見てたんですが、コロナ禍の今だから、余計に身近に感じて怖さ倍増でした・・・。
以前のように気軽に他の街まで出かけて、食事して、ってことができなくなった今、映画やDVDって家でじっくり楽しめるいい娯楽ですよね。
coco030705
面白そうな作品ですね。教皇のジュレミー・アイアンズがカッコイイです。衣装に50億円とは、すごい‼ それにしても、この時代毒殺や権力争い、主権の乗っ取りなどは日常茶飯事ですね。昔見た「王妃マルゴ」もかなりなものでしたよ。
怖いけど、人間の本質をのぞき見するようで、興味深い作品ですね。
TaekoLovesParis
▲yk2さん、続きがあると聞くと、それぞれの俳優が魅力的で適役だったので、長くても見たいです。
夫亡き後、国を統治し、民から慕われていたカテリーナ・スフォルツァ、攻め込んできた12才年下のチェーザレにも凛として対応。強く理性を失わない女性と称賛を交えて塩野七生の本では書かれていましたね。このDVDで、ほんのちょっとだけ出てきました。ルクレツィアの夫、ジョヴァンニ・スフォルツァの所に、離婚話が来た時、親戚なので居合わせ、おろおろするジョヴァンニに変わって、こわい顔で。「そんな話のめません」でした。
たくさんのエピソードがあるカテリーナ、どの部分が強調して描かれるのでしょう。「ボルジア家」なので、チェーザレ寄りでしょうね。
▲gillmanさん、権力、陰謀、領土獲得が絡み、暗殺の連続だったりしますね。オスマントルコの王子を預かっていたものの、ルクレツィアと恋人のように親しくなると、結婚話に差し障るからと、毒物で殺してしまう。「この王子は後継ぎでないから大丈夫」と平然としている場面には、驚きました。
▲ふにゃいのさん、制作費50億円、すごい金額ですが、TVで放映された後、こうやってDVDにしたり、WOWOW放映への許可料など、収入も多いので
赤字にならないのでしょうね。
▲Inatimyさん、ボルジアがボルシチに変換されてしまうなんて(笑)悪名高きボルジア家です。
教皇の住居、ヴァチカンのすぐ傍の城に、ルクレツィアとジュリア、つまり愛人と娘が一緒に住んでいて、その近くに元愛人、つまり子供たちの母が住み、と訪ねやすいように、皆さん、近くにいたそうです。
そうなんですよ。家にいる時間が長いので、DVDを見ています。評判の韓国ドラマ「愛の不時着」40分×16話も土・日で見ました。
▲cocoさん、「ボルジア家」は、ドイツ・フランス合作もあるときいて、予告を見たのですが、教皇はジュレミー・アイアンズの方が立派で良かったです。若い頃、ロイヤル・シェークスピア・カンパニーにいたので、セリフが朗々としてまさに教皇でした。「王妃マルゴ」、たしかに、かなりドロドロですね。パリで映画博物館に行った時、イザベル・アジャーニが着た王妃マルゴの衣装が展示されていました。ビロードに金糸の刺繍がすばらしいのに目を奪われたけど、服のサイズ、ウェストの細さに驚きました。
coco030705
私は外国の時代物の映画で、俳優さん達が着た衣装の展示を、映画館で見たことがありますが、信じられないほど細かったです。俳優業って大変だなと思いました。
それから、話は変わりますが、関東では「鱧の湯引き」を関西では「鱧の落とし」といいますが、これはお鍋に生の鱧の身を落として、鱧がパッと花のように広がる様子を言っています。まだもう少し、鱧が食べられますね。松茸といただきたいのですが、たぶんスライスしか食べられないかなぁ、なんて。(笑)
TaekoLovesParis
「鱧の落とし」は、鍋に落とすが語源なのですね。湯引きと同じ、、覚えました。松茸は絶滅品種に指定されたそうですね。それでも年に1回は食べたいです。