亀戸天神の藤の花

「亀戸天神」の藤の花を見に行った。
私は東京育ちなのだけど、亀戸はうちから遠いので、今まで行ったことがなく、
今回が初めて。

広重の「名所江戸百景」に描かれている太鼓橋と藤の花。
この絵を何度も見ているので、かねてから行ってみたいと思っていた。
太鼓橋の前景に藤の花がかかり、右に松、池に鳥 という構図。
hiroshige400.jpg


実際は、こうだった。
太鼓橋は赤く塗られていた。しかも鈴なりの人、人、人。
右の藤の花が角度によっては、絵での前景のように見えるのだろうか。

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これは太鼓橋の上から撮った写真。
太鼓橋を渡ったあと、緑の屋根だけが見えている社務殿に向かう人々。
連休中なので、人が多い。立錐の余地もなくぎっしり。
藤棚の花は盛りを過ぎたもよう。
左側に見えるのは、643mのスカイツリー。


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藤の花の写真を撮る人々。
長らく、私は、藤の花は、20~30cmくらいのものだと思っていたので、
鈴木其一の「藤花図」を見た時は驚いた。こんなに巨大な藤があるのだろうか?
想像で描いている?

(藤花図 細見美術館)

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ありました。こんなに大きい! 大藤という種類だそう。
花の中で、写真撮影中。


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亀戸なので、池には亀が。よく見ると、それぞれ違った種類。

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連休中は藤まつりが開催されている。
露店が50店出ているそうで、境内は大にぎわいだった。


追記:
Inatimyさんから、コメントで
「北斎の橋 すみだの橋」展のお話で出てきた「かめゐど天神たいこばし」と同じ場所ですよね。>
ときかれましたが、その通りです。北斎の絵も貼っておきますね。
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この記事へのコメント

  • coco030705

    こんにちは。
    藤の花、本当にきれいですね。私も大好きです。
    それにしても、人の多いこと!大阪もこの時期何処へ行ってもすごいですが、東京はその2,3倍の人出、さすがです。

    大藤が美しいですね。鈴木其一の「藤花図」いい絵だと思います。ひょっとして今、細見に展示しているかもしれませんので、調べてみます。
    2019年05月03日 07:26
  • coco030705

    Taekoさん、お邪魔します。
    細見の展覧会を調べました。「藤花図」は、4/15までの春夏秋冬の花鳥展に
    出ていたのです。残念ながら、観れませんでした。また来年を楽しみにします。情報ありがとうございました。(^^♪
    2019年05月03日 18:32
  • ぶんじん

    すごい人の数! 橋が落ちないか心配になっちゃうほど。
    2019年05月03日 20:36
  • Inatimy

    歌川広重の「亀戸天神境内」、ツバメが飛んでたり、奥で座って藤の花見をしてる人がいたり、いいですよね^^。 松があったところも、今では背の高い建物があって、かなり雰囲気違って、見比べ、面白いです。
    前にあった記事「北斎の橋 すみだの橋」展のお話で出てきた「かめゐど天神たいこばし」と同じ場所ですよね。
    気になって探してみたら、他にも、小林清親「武蔵百景ノ内 亀戸天満宮」とか、
    川瀬巴水「亀戸の藤」があって、人々に愛されてる場所なんだなぁとしみじみ。
    大藤も立派な大きさで、びっくりでした。
    2019年05月05日 00:18
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます。
    ▲cocoさん、「亀戸天神は有名な藤の名所だから連休中は混む」ときいていましたが、聞きしに勝る混みかたでした。200mくらい先の社務所まで行くのに20分くらいかかりました。
    鈴木其一の「藤花図」すてきでしょ。後ろにちらっと白花が見えているのがいいんですよ。どこの所蔵品か忘れましたが、白花がないものもあります。
    細見にあるとわかれば、cocoさんは、展示が4月で終わっていても、今後、見る機会がありますね。

    ▲ぶんじんさん、<橋が落ちないか心配になっちゃうほど。>→ ですよねー。広重の時代から続く同じ橋ではなく、何回か作り変えてるでしょうね。橋がグラグラしたら、怖いですもの。
    2019年05月07日 01:05
  • TaekoLovesParis

    Inatimyさん、丁寧に見ていただいてありがとう。私もここに記事にするためにもう一度見たら、奥のほうは縁台を池に張り出し、お茶を飲みながら、人々が藤見をしているんです。今は、その場所に、かんたん料亭が並んでいました。松は、今はないんです。写真ではわかりにくいけれど、背の高い建物は背景、つまり敷地外で、手前は、松の代わりに藤棚でした。北斎の「かめゐど天神たいこばし」でも、松がたくさん、でしたね。

    小林清親、明治の広重と呼ばれている人ですね。「亀戸天満宮」は、初めて見ましたが、他の絵と違って、太鼓橋を横から見るのでなく、斜め下から見て、社務殿を大きく入れてますね。今回、行ったので、形から「社務殿」とすぐわかりました。川瀬巴水「亀戸の藤」は、少女がいるのがポイントですね。少女がひとりいるだけで、いつものクールな巴水の画面とちょっと違うんですね。
    コメントで小林や巴水の絵を教えて頂いて、わかることが多く楽しかったです。
    2019年05月07日 09:09
  • ぼんぼちぼちぼち

    亀戸天神、あっしも一日に行きやしたよ。
    仰るとおり、それはもうすごい人で、橋の上はぎゅうぎゅう詰めでやした。
    2019年05月07日 14:09
  • TaekoLovesParis

    ぼんぼちさん、やっぱり混んでいましたか。連休でお天気がいい日は、相当混むんですね。くずもちの「船橋屋」本店の前も行列でした。ここは入場無料だから余計混むんでしょうね。
    2019年05月07日 18:48
  • ふにゃいの

    何年か前に盛りを過ぎた頃行きましたが
    そこそこ混んでいました。
    橋の上、すごいですね@@
    鈴木其一の「藤花図」はいいですね。好きです。
    2019年05月07日 23:03
  • yk2

    其一の藤花図を見て、この季節に藤の写真を撮りに行って、”大藤”って別品種が存在する事を知らずに「どうして僕が見に行く藤はあんなじゃないんだろう」・・・って悲しくて悩んだ頃がありました(苦笑)。それがコメント欄でバニラさんに「違う品種があるんじゃない?」って指摘されて初めて、ああ、そうか!と気付いた過去が有る事をここで告白しておきます(^^;。
    2019年05月08日 00:15
  • TaekoLovesParis

    ふにゃいのさん、盛りを過ぎても混んでいたのですか。江戸時代から人気の名所、さすがですね。盛りを過ぎると、ずらっと並んでいた屋台はなくなり、庭のようすがよくわかるでしょうね。梅の季節にも行きたいです。
    2019年05月09日 08:45
  • TaekoLovesParis

    yk2さん、私も「大藤」があるとは知らなくて、其一の藤花図は、誇張して描いたのかと思っていました。今、考えると、無知で其一先生に失礼でしたね。しかも白い花まで実際にあったのですよね。けれども、見れば見るほど、優雅に描かれています。其一には、白い藤がなくて、ツルがS字状に絡まっているタイプの藤花図もありますね。
    大藤には樹齢何百年というのがあるので、昔から珍重されていたのですね。
    梅の季節にも行ってみたいです。でも、混むのかしら。。
    2019年05月09日 08:55