赤坂アクトシアターへ「赤坂大歌舞伎」を見に行った。
中村勘九郎、七之助兄弟に、橋之助の長男、国生(くにお)が出演。
歌舞伎座の歌舞伎は、演目数が3つで、4時間かかる。
こちらは、初めて見る人も楽しめるようにと、演目数2つで、3時間。
赤坂歌舞伎は、先代中村勘三郎の「芸能の街・赤坂で歌舞伎を!」
という一言から始まり、今まで歌舞伎を見たことがなかったお客様を動員し、
評判になった。第2回目は、2010年で、それを見に行った。
その後、2013年、中村勘三郎が亡くなった後、父の遺志を継ぎ、勘九郎、七之助兄弟を
中心に公演が行われ、今回は4回目。今回の出し物は、糸操りの人形が三番叟を踊る「操り三番叟」と、七役早替りが
見所の「お染久松」。
「操り三番叟」では、国生が糸を繰り、勘九郎が、繰られる人形の舞踊。まさにマリオネット
の人形の動き!軽やかさと人形のぎこちなさを表現した舞。操る国生との息もぴったり。
国生は橋之助の長男で、初舞台が4歳の時。「娘道成寺」の小坊主役だった。口上では、
座布団の上にちょこんと座って、「中村国生にござりまする」と一生懸命でいじらしかった。
あれから何年たっているのだろう、と、調べてみたら、20才になっていた。
「お染久松」では、七之助が、主要な七役を早変わりで演じて、拍手喝采だった。
とにかく、七之助の女形は美しい!どうやって、あんなに早く?と思える場面も多々。
久松は立ち役(男役)だが、これも七之助が演じた。じゃ、二人が、手に手をとって、
駆け落ちするのはどうする?と気になっていたが、さすがに、この場面では、別の役者が
後姿だけの出演だった。
兄の勘九郎が、悪の役で、妻役の七之助とわたりあう場面は、30分ほど続くが、
二人の芝居の上手さで、じっくり見せてくれた。こういう場面がないと、単なる早変わりの
面白さだけに終わってしまう。
「面白かったわね、でも、おなかもすいたわね」と、M子さんが予約しておいた和食の店
に行った。それは、次の記事で。
開演前には、「終わるのが7時半だから、モンブランでも食べておきましょう」と、
劇場近くの「青山フラワーマーケット」でお茶をした。お花屋さんがやってるティールーム
なので、どのテーブルにも、ダリアが挿してあり、テーブルはガラスなので、下の観葉植物
が見えるようになっていた。モンブランはなくて、かぼちゃとさつまいものモンブランもどき。
この記事へのコメント
gillman
katsura
coco030705
赤坂大歌舞伎、いいですね。一度行ってみたいものです。時間も3時間だったら疲れませんね。勘九郎、七之助兄弟は本当にすばらしいです。どちらも踊りがうまいですね。勘三郎の育て方と指導が行き届いていたのでしょう。国生もいいですね。関西でもみましたが、これからが楽しみねと友達と話しました。
こちらは今、南座で童話をもとにした話を松也、獅童などがやっているのですが、観に行く気になれません。松也ってどこがいいんでしょうね。声が上ずっていてセリフがよくないと思います。また歌舞伎座に行こうかしらと思っております。
TaekoLovesParis
▲gillmanさん、歌舞伎座に比べると、舞台も客席も狭いのですが、一体感があります。定式幕の赤・黒・緑の三色が、赤・黒・白と現代的になっていました。
▲katsuraさん、ぜひぜひデビューを。創作活動の役に立つと思います。
▲cocoさん、歌舞伎は長いから、構えて行くようになりますが、こちらは気楽です。チケット代もS席で11800円と、歌舞伎座の半額に近いです。
勘九郎、七之助兄弟は、勘三郎亡き後、よくやってますね。すばらしいです。踊りの上手さは、母の系統、芝翫の孫だからでしょうね。顔立ちが違うので、立ち役、女形と共演出来ていいですね。
松也はTVなどで有名になって、多方面に活躍ですが、あまり、うかれないで本業の歌舞伎をしっかりやってほしいですね。踊りが上手いと身のこなしが違ってくるので。
moz
今回の舞台もみんな若い。
どんどん芸の道を極めて素晴らしい演技を見せてくれるのでしょうね。
「かぼちゃとさつまいものモンブランもどき」、これも秋の味覚です。美味しそうです。 ^^
TaekoLovesParis
秋は味覚の秋、いろいろ食べたいものがあって、目移りしそうです。