渋谷・東急文化村の「ル・シネマ」で映画を見ての帰り、
「夜ごはん、どこへ行く?」「おなかすいたから、ここでいいわ」とエスカレータで
ひとつ上の食堂階に上がった。
迷うことなく、秋らしいメニューにひかれ、「なだ万茶寮」にはいった。
秋の雰囲気がいっぱい。違い棚に器がのったお料理。
下の段、右の「豆乳と湯葉のビシソワーズ(じゃがいもの冷たいスープ)」が
おいしかった。
↑ 土瓶蒸し。海老やカニがはいってるが松茸でなく、しめじ。
↓ 小鉢の「きのことクラゲの胡麻和え」、煮物鉢の「秋茄子、鰊の旨煮」が
おいしかった。
ワインは、値ごろのフランス産が品切れだったので、お薦めに従いニュージーランド産。
香りも良く、さっぱり。飲んだあとはコクもあり、まずまずだった。
デザートは葛のゼリーと、栗の羊羹ふう。
この日見た映画は、「リスボンに誘われて」。
単にリスボン行ったわね、なつかしいわねのノリで見たが、いい映画だった。
高校で古典文献を教える初老のライムント(ジェレミー・アイアンズ)は、自殺しようとした
若い女性を助けた。コートを置いて去った彼女に心惹かれ、残された本を読み始めると、
たちまちその本の虜になり、著者アマデウに会いにリスボンに行く。謎解き形式になって
いるので、面白い。リスボンの景色に「ここ、駅のそばね」なんてヒソヒソ話をしながら見た。
本の中の言葉に自分の人生を照らし合わせ感動するライムント。
そんなに感動する本ってあるんだろうか?しかも初老になって。
実際に1974年まで続いたポルトガル独裁政権へのレジスタンス。その様子がいきいき
と織り込まれていて興味深かった。
*この映画のことについては、cocoさんが詳しく説明なさってくださってます。
1か月位前に見た映画「グレート・ビューティ、追憶のローマ」は賞をたくさんもらった
イタリア映画でローマが舞台。期待して見に行ったが、私には難しかった。
友達と、「この前のローマはハズレだったけど、今日のリスボンは当たり」と機嫌よく
上記のご飯を食べた。
この記事へのコメント
hatsu
じゃがいものスープもおいしそう^^
「リスボンに誘われて」
謎解き形式というのも、おもしろいですね。
nicolas
あ、違い棚のお料理が三階建てだからってわけじゃないですが。(笑)
映画の余韻も程よく、秋満喫の和食、いい一日の締めくくりですね♡
100冊しか印刷されなかった本・・・自分の考えたことが書いてる本。
予告編観ましたが、リスボンの風景も秀逸ですねー行きたいなぁ。
この映画、近くで上映するか確認したんですが、予定に入ってるだけで、
上映の日にちが未定でした。
観たかった「大いなる沈黙」、その映画館で今日までだったのをついでに発見して、
ちょっとブルーです。(´Д⊂
カエル
Inatimy
食器も配置も高さがあって、インパクトありますね^^。三日月のような器、面白いです。
映画、私は元の持ち主の女性がどんな人だったのか、どうなったのか気になります。発行部数が多いのならともかく、100冊しか存在しない本ですものね。どんな経緯で女性の手元に渡ったんだろう。ライムントが自分の人生と照らし合わせて感動した一方で、本の持ち主の女性は自殺しようとしてた。 なぜなんだろう、本に挟んであったリスボンの切符は彼女にとってどんな意味があったんだろう・・・・と、予告編とココさんの記事も見て思ったのでした^^。
coco030705
なだ万のお料理、どれもこれもおいしそうですね。ビシソワーズ、私も好きです。ただ土瓶蒸しが松茸じゃなく、しめじだったのが残念ですね。(笑)
「リスボンに誘われて」は久々にあたりの映画でした。ジェレミー・アイアンズ、素敵ですね。イギリス人だなと思います。
この作品は色々な要素が盛り込まれていて、なかなか面白い作品でした。大阪でも観客が割合よく入っているようです。リンクを有難うございました。
TaekoLovesParis
▲hatsuさん、秋の夜長には、和食もいいですね。 すすきを活けてお月見の会もいいわね。hatsuさんが和服で、、いいなぁ、って勝手に想像中。
この映画は、そのうちジャック&ベティでやるかも。
▲にこちゃん、前記事のにこちゃんへのお返事、何が言いたいんだか?状態でごめんなさい。酔ってたのでー。だから、このあと、すぐ寝ちゃいました。
3Dとは上手い表現ね。私は段だから、アフタヌーンティのプレートを思ったけど、日本と英国、趣がぜんぜん違うわと即、否定しました。
にこちゃんレシピでりんごのケーキを作ると宣言したものの、忙しくて、アーモンドパウダーが冷蔵庫で眠ってます。この季節、モンブランを帰りに買って帰るのが楽しみ。そちらの森さんの「きのこ茶屋」も行ってみたいです。
シェフならぬ市井のシュフだから、アレンジ許しての所では大笑いしました。
「大いなる沈黙へ」、フランスの修道院のドキュメンタリーでしょ。聖歌のコーラスもよさそうだし、建物も生活も見たいって思ってたのに見逃しちゃって。これはDVDにならないかも、って思ってたけど、今、調べたら、11月にマイナーな映画館で見れることがわかったの。よかったわ。
▲カエルちゃん、リスボン、写真に撮りたいようなところがたくさんあるのよ。それから、オビドスっていう場所も風光明媚で、画家がよく行く場所なんですって。
シントラーもいいし。パリから飛行機なので、いつかチャンス作っていらしてね。
▲Inatimさん、折敷って知らなかったです。おしきって読むのね。三日月器、
かわいいですよね。高い器ではないけれど、造形に凝っていて上手い演出だな、って思いました。
映画へのInatimyさんのなぜ?は、実にさらりと描かれ、あくまでもジェレミー・アイアンズの心の動きが中心の映画です。今までの人生を自分は平凡に送ってきて、心揺さぶられるものが少ない無為の日々だったけれど、アマデウのような怒涛の情熱的な人生があるんだという感動。メガネがこわれたライムントは眼医者に行く。女医さんはライムントに好意を持ち、車でライムントに町案内してくれたりするの。ライムントが「今夜、食事でも」と言うと、いつも道端で2人を観察してるおじいさんが、「ようやく誘われたか」ってつぶやくので、笑っちゃいました。たぶん、2人はhappy end、、で映画は終わる。無為な日々よさようなら、ね。
さらりとの部分は、ポルトガルでは1928年に首相になったサラザールの独裁が40年以上続くの。そして74年に革命が起きる。革命のためのレジスタンス運動をしていたのがアマデウたち。医師アマデウは独裁政権の幹部メンデスが袋叩きにあい死にそうなのを身を尽くして助ける。そのため、レジスタンス仲間から糾弾されるが、「医者として正しいことをした」と意志を貫く。
自殺しようとした若い女性は、終わりのほうで、「私の名前はメンデス」と告白。本を読んで、自分の祖父メンデスがひどい人だったと知り、絶望して死のうと思ったんですって。
過去と現在が織りなされながらすすむストーリーだけど、違和感なく見れました。
俳優陣が演技のたしかな人ばかりですごいです。女医役は、ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」、「クララ・シューマン」で主役をつとめたマルティナ・ゲデック。
▲cocoさん、このコースは、税込で5980円。9800円?コースもあったから、土瓶蒸しに松茸は、高いほうのコース限定なのでは?って思いました。
「リスボンに誘われて」は、cocoさんも当たり!って感じてくださったなら、うれしいです。一緒に見た友達が、女医さんが積極的なので「ああいうふうに押さないとダメなのね。黙ってたらわからないものね。私もがんばろう」って、言ってました(笑)
coco030705
ジェレミーの相手役の女性って、女医さんだったんですね!正直に言うと、このあたり私居眠りしてたみたいです。だって、ライトムントの眼鏡にヒビが入っていたので、どうしたのかななんて思ってたんですよ。(笑)
マツタケの話ですが、昨日大学時代の仲間と集まって、居酒屋で飲んでいたのですが、そこで鱧とマツタケの卵とじを注文。確かに薄っぺらいマツタケがはいってました。たぶん外国産。香りがほとんどしなかったので。でもおいしかったです。
お邪魔しました。
TaekoLovesParis
マツタケと鱧、いい取り合わせね!関西ならでは、だわ。私もカナダ産マツタケの天ぷらを食べたけど、全く香りがしなくて。。香りが取り柄の松茸なのにね。
この映画の予告編が「マダム・マロリーと魔法のスパイス」でした。友達と、「これ、行こう!」って顔見合わせて言っちゃいました。インドっていうのも興味あり、です。
私、シェフが出てくる映画は、ほとんど見てます。食べるのも作るのも好きだから。
moz
さすがTaekoLovesParis さんたちです。ぼくらのナポリタンとは違うなぁ~笑
お料理も美味しそうですが、この三日月の器すごいです。やはり和食、食事って目でも頂くものなんですね。
映画もいいな。そういえばアルゲリッチの映画をBunkamura でやっていたのでは? 行きたいと思っています。 ^^
TaekoLovesParis
baby_pink
とても嬉しかったです✿
まだ体調が万全ではないですが、ゆっくり続けていかれたらと思っています。
和食は、丁寧な仕込みと季節のものをお洒落にいただけるので
気持ちも自然と上品になれるような感じがします^^
それに今は、和食もワインと合わせていただく様になり、味わいの幅が
一層広がり、日本食が世界で人気が上がってきているのも納得ですよね。
食事をいただくのがますます楽しくなりますね♪
秋茄子と鰊の旨煮たべたいなぁ~^^
k_iga
「うおー!分厚いステーキが食べたーい」と
心の中で叫んじゃうでしょう(苦笑)
yk2
TaekoLovesParis
<気持ちも自然と上品になれるような感じがします>→そう、そう、その通りなの。
ワイン飲むグラスの傾け方もちょっと上品になったりして(笑)。種類はあるけれど、量があるわけではないから、箸の揚げ降ろしも丁寧になる。
秋なすと鰊っていう組み合わせ、初めてでした。pinkちゃん、前に、ブリ大根、おいしそうに炊けてたわね。
TaekoLovesParis
TaekoLovesParis
匁
静かな雰囲気みたいなので、
そお~と
話します。CSフアイナル進出確定しました。
0対0コールド引き分け?!初めて見ました。
2試合で1点投手陣は21回完封。
和田監督が「東京ドームで暴れてきます」のコメント
これで3~6試合楽しめそうです。
お手柔らかに!
TaekoLovesParis
能見さん、大奮闘。
いよいよ、15日、東京ドームで、万全を尽くして待ってますからね。
<静かな雰囲気みたいなので、そお~と>→お気遣いいただき、ありがとうございます(笑)