三菱一号館は、場所と建物が好きな上に、良い展覧会が多いので、昨年、
同伴1名可の年間パスポート5000円を買った。「シャルダン展」「クラークコレクション展」
「浮世絵展」、そして今回の「名品展」と計4回、シャルダンは2回行ったから計5回、
二人でなのでとてもお得だった。来年は、、と思ったら、年間パスポートは中止になっていた。
サービスしすぎ、だったのね、と思った。
「名品展」は、おなじみの作品が出ることが多いのだが、今回のは、初お目見えのが
3分の2を占め、意外な面白さだった。

チラシは、ルノワールの「長い髪をした若い娘」1884年。
ルノワールはもう2点、3人の裸婦から選ばれた娘ににりんごを差し出す構図の
「パリスの審判」*fig1と、「麦わら帽子の女性」もあった。
最初の部屋にはいってすぐ、暖炉の上の絵に目がとまる。「あら、ラファエロ!」
ドガによるラファエロの「アテネの学園」の模写。ラファエロの自画像部分だけ。
天井画の厚塗りではなく、薄い油彩で、やさしいラファエロの顔立ちがくっきり。
ミレーの「ミルク缶に水を注ぐ農婦」、小さいが、すぐ、ミレーとわかる作品。
ピサロの「エラニー」の風景2点、シスレーの風景と、フランスの農村風景で、
なごやかな気持ちになる。モネ「草原の夕暮れ」は手前に木の葉が垂れている
浮世絵ふうの構図。(チラシ左一番上だけど見えるかしら?)* fig2
セザンヌのりんごもあった。*fig3
この部屋を出ると、次は、ロートレックのリトグラフ部屋。
明るく楽しい雰囲気。まずは、御馴染みの「ムーランルージュのラ・グリュ」。
「メイ・ベルフォール」fig4 「メイ・ミルトン」fig5、共に1895年の作品。並んで展示されていた。
歌手ベルフォールと踊り子ミルトン、静と動、黒髪に金髪、衣装も赤と白と対照的。
fig4 fig5

この横には、コーナーをはさんで、アリステッド・ブリュアンの後ろ姿の文字色違いのポスター
2枚。これも上手い展示と思った。
「レ・スタンプ・オリジナル」というリトグラフの雑誌が発刊され、創刊号の表紙は、ロートレッック
が担当した。試し刷りを見るジャンヌ・アブリール(ロートレックの絵に度々登場するダンサー)
が中央、左奥に人気刷り師のおじいさんが、「気に入ってもらえるか」と心配そうな顔で、
ジャンヌの方を見ているという構図が面白い。カラーのリトグラフ。
この雑誌の最終号の表紙もロートレックが担当し、舞台の幕引きの場面が右半分、左半分は
楽屋で化粧台に向かう女優という構図だった。
この「レスタンプ・オリジナル」には、私の好きなファンタン・ラトゥールの「聖アントニウスの誘惑」
(モノクロ)もあった。内装や彫刻で有名なシャルパンティエの「ヴァイオリンを弾く少女」は、
やさしい色合い、浮世絵の刷りの技術を取り入れているそうだ。![]()
ポスターで有名なジュール・シェレの「ダンス」も茶の濃淡だけで描かれているが、踊る動きが
軽やかで幻想的。さらにブラッックモン、カリエール、シャヴァンヌの作品もあった。
そして、フェリックス・ヴァロットンの版画。これは面白かった。来年、ここでヴァロットンの
展覧会があるそうなので、楽しみ。(ヴァロットンって?というかたはココを参考に)
連作アンティミテの中から、「Le confiant」信頼
「ご信頼申し上げております、奥様」 という場面だが、本心は?
男女の微妙な駆け引きに皮肉を込めてタイトルをつけている。
「少女たち」 少女のうちから、もうマダムの要素がいっぱい。

版画の白黒が絵として、とても綺麗なヴァロットン。![]()
私にとって良かったのは、ドニの版画「アムール(愛)」シリーズ。
愛がもたらすゆったりとした雰囲気。明るい色合わせが美しい。
出かけるので、中途半端だけど。。あとで付け足すことにしてこれで更新。
いつまでも同じお店の記事だと、宣伝してるみたいで気になるので。
ー続きー
本文中の絵
fig1 fig2
fig3 fig4 
この展覧会は、「印象派と世紀末美術」というタイトルだが、版画が多かった。
ロートレック、ヴァロットン、ドニ、ルドン。点数が多く、見たことのないものもかなり
あったので、楽しめた。
ルドンは、モノクロの版画「夢の中で」のシリーズが多く展示されていたが、
私は、パステル画のこれがいいと思った。「小舟(聖女)」
二人の女性が帆を掛けた小舟に寄り添って座っている。一人は青い服に
赤いヴェール、もう一人は白い服と対照的。ヴェールと背後の光が二人が
聖女であることを表しているのだろうか。
この美術館の一番の目玉は、ルドンの「グランブーケ」。パステル画。
高さが2m以上、とても大きな絵で、一部屋がこの絵のために用意されている。
照明が当たって、それぞれの花の色、織りなす色がとても綺麗だった。
この記事へのコメント
ぶんじん
moz
印象派の絵画もよさそうですが、版画よさそう。ヴァロットンって知らなかったですが、ちょっとネットで見たら・・・、おもしろそうな画家ですね。象徴主義? ナビ派なんですね、なるほど。気になります、来年1月展覧会行きたいと思います。
TaekoLovesParisさん、教えて頂けて良かったです。 ^^
年間パスポートなんですね、流石にそのお値段だと美術館も大変なんだろうな 笑
coco030705
私も10月に東京へ行ったとき、三菱一号館にも行きたかったんですが、
時間がなく断念。Taekoさんの記事で楽しませていただきました。
やはりすばらしい絵ばかりですね。観たかったです。来年行ったときはぜひ
三菱一号館を外さないように致します。
フェリックス・ヴァロットンの版画本当に素敵ですね。来年展覧会があるのを
楽しみにしています。
(認証コード、簡単な数字に変えました。よろしくお願い致します。)
匁
フェリックス・ヴァロットン覚えておきます。
観覧後の食事会なしですか!
G軍が惜敗のためかな?
今日は小笠原の去就が話題になっています。
ENO
コメントありがとうございます・・・
ポールの日本公演は、残念ながらチケットは
取れませんでした。トホホッ…最後のライブに
なるかも知れませんね。それでは、また…
Inatimy
うっかり、私も出かける時間になって・・・またコメント後付けでスミマセン。
ルノワールの若い娘さんの髪の毛、やわらかそう~。
記事のさらなる発展版が公開されるのを楽しみにしてます♪
hatsu
来年はもっと計画を立てて、Taekoさんオススメの展覧会に足を運ぼうー。
と、心に誓いました^^
baby_pink
TaekoLovesParis
▲ぶんじんさん、人気の展覧会の時は、週末、並びますね。私も夏に浮世絵、並んではいりました。並ぶから、中は、それほど混雑しないんですよ。平日に行ったことがないので、わからないけれど、金曜の夜間開館は見やすいと書いてありました。
▲mozさん、初来日じゃなくて、初お目見え。所蔵品、三菱美術館の持ってるもの
だけど、今まで、披露したことがないから、御開帳ね。ブリックスクエアはレンガ造りの英国風なので、バラを植えています。mozさんだったら、写真を撮る楽しみもあるのでは。。ヴァロットンは、面白いでしょ。ちょっと冷めた余裕がある。とってもセンスがいいから、刺激がもらえますね。年間パスポート、2名OKが良かったです。毎回、ちゃんと2名で行きました。
▲cocoさん、三菱一号館は昔のオフィスビルだから、いくつもの小さい部屋を使って展示しています。暖炉のある部屋がいくつもあって、往時が忍べ、格調高い雰囲気です。cocoさん、絶対、気に入ると思うわ。
ヴァロットンは、版画だけでなく、普通の絵もいいですよ。
▲匁さん、お返事が遅くなったら、もう野球はアジアシリーズ&ストーブリーグになってしまいましたね。ジャイアンツは負けたけど、日本シリーズは大ドラマ。レッドソックス優勝のMLBも上原がらみで面白かったので、私の中では、アジアシリーズはイマイチ、盛り上がらないです。
小笠原、戦力外を言い渡されちゃいましたね。今年後半は出番がなかったし、
新旧交代かな、と思いますが。
▲ENOさん、ダルビッシュは、サイヤング賞の候補になりましたね。今シーズンの
始め、しょっちゅう、ENOさんの記事で話題になったダルくんでしたね。
▲Inatimyさん、苺!(笑) 赤い水玉っぽい模様のエプロンをつけた女性。たぶん奥さんのマルトね。ドニの版画は優しい雰囲気で好きだから、あとで、本文に写真のせておきますね。
ルノワールの少女の髪の毛、かなり長いけど、ふわっとして、豪華(笑)ですね。
▲hatsuさん、うれしいこと、おっしゃってくださるじゃないですかぁ。いい展覧会を
おすすめできるよう、もっと見ないとね。
▲pinkちゃん、ハートマークまで、つけてもらっちゃったから、やる気、でちゃいます。
まずは、この記事を完成させないと。。つい、食べ物記事が優先で、次の記事になっちゃったけど(苦笑)
yk2
それにしても、お世辞にも有名だとは言いにくい画家だけに集客は大丈夫なのかなぁ~と僕が心配になっちゃったりして(^^;。
年明けすぐにはBunkamuraでシャヴァンヌ展もあるし、どちらも今から待ち遠しいですね~。
カエル
あまり見た事の無い作品があると、うれしいですね。
発見もありそうです。
そうか、週末は混んでる様子ですね。
平日要チェックしてみます!
TaekoLovesParis
ヴァロットンに関して、yk2さんは記事を書いていらっしゃるから、リンクさせてくださいね。
TaekoLovesParis
写真を撮るのに、とっても良いと思いますよ。