友達がランチを予約しておいたからと言うので、「どこ?」ときいたら、
「名前、むずかしくて読めないのよ。」
というわけで、どんなレストランかは全くわからずに、根津美術館の前で
待ち合わせ、歩いて行った。
(この写真は、お店のサイトから借りました)
コンクリートの打ちっぱなしのような箱型の建物。
よく見るとおしゃれだが、地味な入り口。「L'Effervescene」。フランス語の
単語らしいけど、私には意味不明。
ウェディングもやっているようで、おしゃれなインテリア、割合広い。
サーヴィスの人がハンサムで感じがいいので、不安そうな顔だった友達が
「いいじゃない」と、途端に笑顔になった。
ウェルカムシャンパンは、ローランペリエ。緑の木々の庭が見える席で快適。
右の写真のアミューズ(お通し)がすばらしい。
この店の名前は、「泡」という意味なので、泡を意識した器に3層のもの。
泡立てた昆布のムース(白)、キノコのピュレ、トマトのピュレ、ここに鮑の8ミリ角がごろっと
はいっていて、ムース状の柔らかさと鮑のコリコリが相まって実においしい。
右のグラスはトマトとカボスのシャーベット。トマトというのに赤くないし野菜くさくない。
緑がカボスの一片。
前菜は、フォワグラを選んだ。黒トリュフ、すべりひゆ(葉っぱ)、オリーブで飾られ、
手前にある栗のペースト、生栗のペーストもまぶしていっしょに食べる秋の味覚。
この店は、ミシュランの星をとったばかりだが、ジャンルは「現代フランス料理」。
従来のフランス料理より、自由な発想で、いろいろな食材を組み合わせる楽しさが
ある。それは、食べる私たちにもお皿を見たときに驚きとして伝わる。
「生の栗、えっ、大丈夫?」とか、「すべりひゆって、うちの庭にも生えてるけど」
意外性の連続だが、おいしいので、すべてOK。喜びになる。
メインは、花園のようできれい。メルヘンで~す。食べられる花にミートパイ。
パイの中身は、シャラン産鴨肉、海老、かぼちゃ、ズッキーニ、、、、、、。
どれも細かく刻まれているので、すべてが渾然一体。甘みがあった。
白い泡がここでも登場。
デザートは、木いちご。木いちごのシャーベット。オレンジ色はサバラン。奥の白っぽい
のは、フェタチーズ。ポテトチップスのようなのは、アーモンドパウダーの薄焼き。
「おすすめはハーブティです。ぜひ」と言われ、頼んだら、なんと青いお茶!
ブルーマローというハーブ。ポットで出てきて、2杯目には黄色になっていた。
時間がたつと、青の色素がなくなるそうだ。
最後、小菓子は、チュッパチャプス?。
口に入れると弾ける。面白い!店のテーマ「泡」が弾けるのをイメージしたそうだ。
「これは何?」という楽しさの連続の食事だった。
ここのシェフは業界の有名人。72年生まれで慶応大学を卒業後、すぐに念願の
料理の道に入り、フランス、イギリスで修業。修業先が現代フランス料理で3つ星
をとったミディ・ピレネー地方の有名店ミシェル・ブラス。
私たちが自主コンサートの時に利用しているケータリングの店「サイタブリア」と
同じ経営。サイタブリアが普通のケータリングよりずっとおいしいのも納得がいった。
また来よう。ランチは5000円。夜のコースは15750円。
この記事へのコメント
ぶんじん
匁
形も色も絵画的ですね。このまま固めたいような?!
パクッとは食べれない感じです。
coco030705
すばらしいお料理ですね。盛り付けが芸術的。いつか行ってみたいリストに
加えました。(^^)
チョコローズ
きっと味も良いのでしょう。
チュッパチャプス?はじけるその実態は何だったのでしょうか?
とても気になるお店ですね。食べる芸術、体験したいです。
TaekoLovesParis
▲ぶんじんさん、お料理の説明があっても、覚えきれないほどいろいろな食材が使われてるので、パイを食べながら友達と、「あと、他に何が入ってるって言ってたっけ?」と言うほどでした。チュッパチャプスはチョコレートのコーティング。中身も濃いチョコ味でした。でも、水飴みたいのがはいってて、それがプツプツってはじけるんですよ。
▲匁さん、はい、わたくしどもも眺めてから頂きました。フォアグラを白いお皿に
載せるより、この黒いお皿のほうが色彩効果がありますよね。
▲cocoさん、星をとったばかりの店は勢いがあるな、って思いました。
ドビュッシー生誕150年記念のコンサートで、「ワインパーティにします」と頼んだら、おしゃれなカナッペ中心のケータリング。前回ビールのときは、和のテイストで柿の葉寿司もあったり、と的を得た揃え方なので、感心していたら、このレストランと同じ経営とわかり、なるほど!と納得でした。
▲チョコロさん、はい、おいしかったです。サービスの人が丁寧で、「ご存じかどうかわからないんですが、スペインのお菓子で、棒についた飴、チュッパチャプスと言うのですが、、」、チュッパチャプスがスペイン産とは知らなかったです。
スペイン産といえば、クッキー「ポルボロン」に似たのをヨックモックが「ほろん」って
いう名前で出してますね。結構、好きなので。
匁
逆転の3ランでしたね。惜敗です。
TaekoLovesParis
パの脈がなくなったので、ドームでの17日、中日戦、G軍が勝つと思いますが、
油断はできません。
angie17
行ってみたいです。
baby_pink
いただきながら、まるでファッションショーを見ているかのような
オシャレな気分にさせてくれる、そんな素晴らしいお料理ですね^^
kao
それにしても、素敵なお料理~。
食べるのがもったいないくらいきれい。
こんなおしゃれなお店でお食事をされるTaekoさんも、きっとすごく素敵なんだろうなぁ。。。憧れてます。
TaekoLovesParis
▲angieさん、一種のパフォーマンスでしょうけど、お肉料理の前に、柄が違う「ライヨール(ラギオール)のナイフセットが見せられ、「お好きな柄を選んでください」と言われます。
数軒先に同じ系列のバーがあって、予約しないとはいれないプライベート空間なので、芸能人がよく来るそうです。
▲pinkさん、お皿はリモージュでした。白ですが形がいろいろ。お料理に合わせた
もので出てきます。最後の小菓子のお皿も泡もようのガラス皿。お皿もファッションショー(うまい表現ね)のだいじな要素です。
▲kaoさん、友達がお店の名前を覚えられなかったのもムリないな、と思いましたよ。舌をかみそう、まさにそうです。こういうお店は、maaiくんは入れてもらえなそうです。普段着で行くより、おしゃれをして行く店でした。
julliez
幸せが溢れ出す、みたいな景気のいい意味みたいです。
シャンパーニュでもこの単語、希望を泡に喩えた表現でよく聞きます。
お料理も洗練されていて、ほんとうにワクワク感があふれますね。
TaekoLovesParis
泡はmousseだと思ってたから、お店の人から「泡」の意味ですと言われてもピンとこなくて、辞書ひいたら、effervescene「興奮、熱狂、沸騰」、
泡そのものより、シャンパンの発泡を考えればいいのね。とすると、いい名前のお店ね。「水の泡」なんて言葉を想像しちゃダメね。
julliez
スパークリングのニュアンスの方が近いってフランス人が言っています(笑)
泡ってダイレクトなお答えされたら、戸惑いますよね。(´-ω-`)
私も最初、シャンパーニュで耳にした時、「?」でした。
moz
どんな感じなんだろう??
でも、TaekoLovesParis さんが太鼓判? ですから、きっとすばらしい味のお店なのでしょうね。チュッパチャプス? 気になります 笑
TaekoLovesParis
でも、ここの店のランチ、体験してみる価値はあると思います。
チュッパチャプス、昔、たべましたか?スペインのだったとは、意外でした。
アメリカだと勝手に思ってました。