ローマから列車でヴェネチアへ行った。ユーロイタリアという新幹線で約4時間。
この後、ミラノ、フィレンツェと一日一都市観光なので、4日間乗れる外国人向け
鉄道パスを日本で購入し、指定席も予約しておいた。1等は2等の3割増しだった
ので、1等にした。1等は、ワンドリンクとパッケージ菓子が配られる。
列車の窓に突然、海が広がった。海を長い鉄橋で渡ると、終点ヴェネツィア駅に
着いた。
駅前は運河になっていて、TAXIの文字が見える。
目の前の緑のドーム屋根は、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。
これから、ミラノ、フィレンツェと計3泊するので、ボストンバッグを持っての旅行。
ヴェネツィアは、車の乗り入れ禁止なので、歩くか、水上交通になる。
荷物があるので、目の前にいるタクシーに乗ることにした。ホテル名を告げて
料金をきいたら、60ユーロ。6000円。高い!
ほどなくして、ホテル専用の船着き場に着いた。
チェックイン後、さっそくゴンドラに乗りに行く。ゴンドラは、一隻8000円也。
これも高い。
ゴンドラをこぐ人(ゴンドリエ)は、「ボーラーレ♪」と、カンツォーネを歌ってくれる。
私たちも合唱。次は「上を向いて歩こうぉぉよ♪」と正確に日本語で歌う。
日本人のお客さんが多かったんでしょうね。
ゴンドリエは紺のボーダーが制服。M子さんは、朝、紺のボーダーにしようか、
十字架模様Tシャツにしようか迷っていたけど、違ってよかったわね(笑)
カーニバルの仮面は、私が今、つけたもの。
火事で焼けたけど、再建されたオペラハウス、フェニーチェ劇場の前を通る。
東京ディズニーシーに、このミニ版がある。
かわいい建物はレストラン?ホテル?
ヴェネツィアが増水で水浸しになったとき、ここは浸水したに違いない。
メインの大きな運河にはいった。
TAXI乗り場で正面に見えたサンタマリア・デッラ・サルーテ教会の堂々とした姿。
(下の写真)
17世紀にペストが流行った時、沈静化を祈って建てられたので、サルーテSalute
=健康という名がつけられた。
船は広い運河を進んで行く。
教会のような建物が多い。
ヴェネツィアの中心、サンマルコ広場が見えてきた。
とんがり屋根の96mの大鐘楼がめじるし。
ここでゴンドラを降りて、サンマルコ広場に向かった。
人、人、人。
奥に見えるのが時計塔。屋上のムーア人の2体のブロンズ像が毎時、鐘を鳴らす。
ヴェネツィアのシンボル「翼のある獅子」の下に12宮が描かれた天文時計も見える。
ピンクの建物は、ドゥカーレ宮。ヴェネツィア共和国の政治の中枢のあった建物。
創建は9世紀。14世紀にゴシック風の建物に改築された。イスラムふうの感じ。
宮殿内にはたくさんの歴史的な部屋があり、見学ができる。
この裏側の大広場には、著名人が訪れた世界最古のカフェがいくつも並んでいるが、
私たちは、暑くて喉が乾いてたので、手近なここでレモンスカッシュを飲んだ。13ユーロ也。
大広場のヴェネチアンガラスのお土産屋さんを数軒のぞき、迷路のような細い裏の道
に入ってみた。そこにもお店がたくさんあり、私は指輪、M子さんはネックレスを買った。
迷子になるといけないので、適当な所で引き返し、サンマルコ広場裏のレストランにはいった。
オペラ、ドンジョバンニの舞台のような古典的ロケーション。
M子さんは、再びヴェネツィア名物カーニバルの仮面をつけて登場。
お通しは、きゅうりのヨーグルトあえ。見かけと違って味は家庭的。
前菜は牛肉のカルパッチョ。金粉、イタリアンパセリ、チーズがのっている。
これは濃厚で、スパークリングに合った。
すずきにバジリコとパン粉を載せて焼いた料理。ポテトがあつあつでおいしかった。
野菜サラダは、にんじん、トマト、ロケットが定番。ここのは、きゅうりも入っていた。
可愛らしいホテル「メトロポール」に泊まった。古い建物を上手に改装していて、
居心地がよかった。廊下やロビーはクラシックで、調度品のたくさんの骨董も楽しめた。
朝ごはんは中庭で食べるようになっていた。鳥のさえずりが聞こえ、気持ちがいい。
ホテルの横は水路で、船着き場になっている。
タクシーを呼んでもらって、次の目的地ミラノに行くために駅に向かった。
写真はないけれど、アカデミア美術館に行った。ヴェネツィア派絵画もあるけれど、
ベリーニやジョルジョーネ、ティツィアーノの見ごたえある作品があった。建物の
大広間の天井が高く、装飾もみごとで、ヴェネツィアの栄華をしのぶことができた。
この記事へのコメント
Inatimy
運河から見たサンマルコ広場、オランダ人画家Gaspar van Wittel (1652/56 - 1736) の描いた"Gezicht op de Molo van Venetie" 1697 のポストカードを持ってるんですが、昔のままの風景にビックリ。 本場でティツィアーノの絵をご覧になったのも、とってもうらやましいです♪
車の乗り入れ禁止のヴェネツィア、他の地に引っ越す時も荷物を舟に載せて移動させるのかしら・・・大変だろうなぁ。
yk2
そういや、ヴィスコンティは『夏の嵐』もヴェネツィアが舞台。素敵な青年将校との即座に燃え上がる様な出会いはありませんでしたか~?(笑)。
ぶんじん
それにしてもいいお値段するんですね、ゴンドラ。まさに足元を見られたって感じかな。
匁
ほんとに、浮いている感じします。
ゴンドラって、ちょっと前でしたら15,000円くらい
したんですね。高いですね。
どうかな?浅草隅田川で有ったら一度は乗るかな?!
coco030705
ヴェネチア、素敵ですね。タクシーやゴンドラが高いのでびっくりしました。
さすが世界の観光地。サンマルコ広場も人でいっぱいですね。
私が昔いったときは、こんなにも人はいなかったと思います。
ゴンドリエが「上を向いて歩こう」を歌ってくれんですか。世界中に広まっている
曲なんですね。すごいです。
お食事もおいしそう。メトロポールというホテルもいいですね。私も泊まって
みたいです。最高の旅ですね。
バニラ
でも何をみても、M子さんの仮面の方が強烈で…。
moz
いいな、ヴェネツィア、行きたいです。イタリアはいいですよね。特にやっぱりヴェネツィアとフィレンツェ、大好きです。
何度でも行きたいところ。食事も美味しかったなぁ~。
娘が一人前になったら、また行きたいところです。
あっ、次はミラノなんですね。ミラノも良い街ですよね。
チョコローズ
かなり適当で、調子っパずれで音程もむちゃくちゃで…って酷い人に当たるとかゆくなります(笑)
6、7枚目の写真、ゴンドラに乗った目線での写真ですよね。
上空からでもなく、上からでもなく、程よく水面に近い目線で素敵です。
ヴェネツィアの街がホントに海に浮いてる・・・水の都なんだな~と改めて感じました。
kazu-m
カンツォーネを聴きながらのゴンドラから見るゆったりとした景色、美味しそうな食事にテラスでの朝食。
優雅な時間の流れが伝わってきます。
「上を向いて歩こう」は、以前台湾のスナックで一緒になった、台湾の方にも歌ってくれと頼まれました。
世界中で歌われる名曲ですね。
ENO
コメントありがとうございます。
イタリア旅行ですか〜…いいですね。
それでは最後に・・・
時期は…いつ頃、行ったりあ〜の。トホホッ
それでは、また
TaekoLovesParis
▲Inatimyさん、昔の風景画と現在の写真をくらべて見るのは楽しいですね。私もInatimyさんの記事で、カナレット、検索してガスパール・ファン・ウィッテルのヴェネツィアの絵を見ていました。
アカデミア美術館のティツィアーノの作品で、有名なのは、「聖処女マリアの奉献」という大きな絵です。写真は撮ってないけど、そのうち、美術館で見たものだけ、取り出して記事にするつもり。いい絵が多かったので。
運河で荷物を運ぶ暮らし、昔は普通だったんですよね。隅田川もそうだったし、大阪も運河が活用されてましたね。昔のベネツィアの絵を見てたら、日本にも渡し船があったと思い出しました。
▲yk2さん、「ヴェネツィアは海から入れ」という格言がありましたね。舟からサンマルコ広場の鐘楼が遠くから見えて来たとき、「また来れてよかった」と思いました。
ヴィスコンティの「ベニスに死す」は、マーラーの時代に設定しているので、古いから映像が暗いですね。でも、ビヨーン・アンドルセンの美しさは光っていましたね。映画の最初にオペラの場面が出てくるけど、ここにも写真を載せた「フェニーチェ劇場」なんですよ。古い豪華なホテルのロビーは、雰囲気がありましたね。
「ベニスに死す」は、私には、ある種のロマンに思えるけど、「夏の嵐」は、現実的な話ですよね。「郵便配達は二度ベルを鳴らす」にも共通部分があって、男に溺れてしまう女。描き方が鋭いから見ていて辛いです。ヴェネツィアが舞台だったけど、、、燃え上がる出会い(笑)。情熱系男子よりもゆったりと酒とバラの方がいいです。
▲ぶんじんさん、足元みられた(笑)。「足元に気をつけて」って、手を引いて乗せてくれますからね。タクシーは行きは60ユーロだけど、帰りは、電話で呼ぶと、お迎え代が入るから70ユーロ。日本のタクシー、お迎え代1000円もとらないですけどね。レストランも値段設定が高め。観光地ですものね。1ユーロが100円だからよかったけど、170円時代だったら。。
▲匁さん、水量も多いし波が結構高いんですよ。だから揺れます。
隅田川の 浅草→ 浜離宮の水上バスは、お花見の季節には、眺めがよくて
いいですよ。
▲cocoさん、サンマルコ広場の人の多さには、びっくりでした。私が前、行った
ときも、こんなじゃなかったです。ベニスは映画にもよく出てきますね。アンジェリーナ・ジョリーとJ・ディップの「ツーリスト」で、狭い運河をモーターボートで逃げる場面があったのをゴンドラに乗りながら、思い出しました。
ツーリストで使われた豪華ホテルは、「ダニエリ」。メトロポールは家庭的でした。
▲バニラさん、仮面、インパクトありました?(笑)。それぞれのシーンに合わせて
選んでみたのですが。。お土産屋さんに、カーニバルマスクたくさん売ってるんですよ。
▲mozさん、あれ、mozさんにも仮面、かるーく却下されちゃって。
ヴェネツィアとフィレンツェは、ローマと違って落ち着いていますね。フォロロマーノが近くにあるローマより歴史を感じます。同じ所には行かないという人もいますが、私は同じ所へ行くのが好きです。2度目、3度目は初めて行ったときと違う発見があるし、あくせくしないから楽しいですね。
▲チョコロさん、かゆくなっちゃったの?(笑) 私は、シーのアトラクション、そんなに印象悪くないから、いいのに当たったんですね。
<程よく水面に近い目線>、これ、いい表現ですね。
▲kazu-mさん、「サルーテ」は健康だから、乾杯のときに使うんですね。フランス語で、「サンテ(健康)」というのと同じですね。
ゴンドラ目線の景色、あとから見ると、いいなと自分でも思います。いろいろな建物を説明されたので、もっと写真を撮っておけばよかったです。
「上を向いて歩こう」は、いろいろな国で知られてるんですね。
▲エノ爺さん、<行ったりあ〜の> ヒットですね。