注意:この店は閉店しました。
「ようやく忙しい6月が終わったわねー。展覧会へ行って、おいしいものでも食べましょ。」
と、同僚Kが言ってきた。
金曜日の夜は、8時まで開いている六本木・国立新美術館で、「オルセー展2010」を見た
あと、歩いて5分の「ミッドタウン」の4階「ボタニカ」へ移動した。
金曜の夜7時半のミッドタウンは、がらすき。「皆、ごはん食べてる時間で、ショッピングの人
なんていないのね」、とKが推測。
「ボタニカ」は、コンラン卿の「植物」をテーマにしたインテリアで、料理長は「ASO」の阿曽達治
なので、行ってみたいと思っていた。
夏至からまださほど日数が経っていないので、まだ、うっすら明るい外の景色。
パラソルのたたまれたテラス席の横には、オリーブの木があり、枝が風にそよいでいた。
突き出しに運ばれて来た3種のオリーブのうち、一種類は、「そこに見えるオリーブの木から
収穫したものでございます」
「ポメリーのシャンパンにする?」
「私、季節だからベリーニがいいわ」とKが言うので、「じゃ、私はミモザ」。色がきれい。
前菜は、魚貝のカルパッチョの冷たいクリームスープ。
初めにスープを少し味わってから、中の各種カルパッチョ(お刺身)と、上に乗ってる香草類を
混ぜあわせて食べる。海老、ほたて、ヒラメ、タコ、マグロ、、いろいろな魚貝に当たって楽しい。
魚くささがなく、上品な味でおいしかった。
和牛ヒレ肉の炭火焼。
炭火の焦げ目の香りがよく、とてもおいしかった。
シェル(貝殻)マカロニにはいってるクリームをつけるとおいしいと説明されたが、お肉は、
何もつけないほうが美味だった。クリームは、付け合せの正方形のマッシュポテトオーブン焼き
につけたら、合っていた。
デザートは、デコポンのシブストとアイスクリーム。シブストにデコポンが入ってるのではなく、
普通のシブストにデコポンのソースをかけてあった。
展覧会で見た絵は、Kが言うには、「ドガ、モネの印象派から始まって、スーラ、シニャックの
点描、がらっと変わってセザンヌ、ゴッホ、はっきりした輪郭線のベルナール、最後がアンリ・
ルソーの大きな絵と、流れがよくわかっておもしろかったわー」。
私たちが気に入った絵は、シニャックの「井戸端の女たち」1892年。
おしゃれなデザインっぽい点描。黄色の山の中腹から続く道が、水の流れのよう。手前の波形
での影の表現と、海の対比がユニーク。で、右側の女の人のまじめな仕事っぷりと、ウェストを
きりっとしめたロングスカート姿が、同僚のKK女史に似ていて、うふふだった。
この記事へのコメント
あやっぴぃ
ステキな絵画と美味しい食事と友だち、いいですね~。
ぶんじん
デザートがおいしそう!これ、タルトでしょうか。ぱくっといきたいですね。
yk2
>ウェストをきりっとしめたロングスカート姿
ふふふ、色がもっと地味だったらまるでロッテンマイヤーさんですけどね~。
※少しだけ(?)違いますが、ロッテンマイヤーさんにピンと来ない方はこちら↓まで
(http://tweetbuzz.jp/entry/35765054/www.youtube.com/watch?v=QUDZtvtotX0&feature=youtube_gdata)
TaekoLovesParis
ボタニカでの話の内容が、この絵ということで、おまけ。
オルセー記事は、yk2さんが書いてくださるだろうと、期待してますから。
ロッテンマイヤーさん、聞いたことあるけど、誰だったっけ?
you-tube見て思い出しました。もう何年も見てなかったから、忘れてました。
こういうとき、動画も見れるyou-tubeは便利ですね。
TaekoLovesParis
前回、日曜日の4時に行ったら、結構な混雑で、「もう一度来よう」と
思ったのでした。つまり、今回は2度目だったんです。金曜日の夜は、
混雑も少なくて、見やすかったです。
デザートの説明が抜けてましたね。加えておきます。
これは、シブスト。プリン材料に生クリームをいれて焼いたぶんです。
デコポン(柑橘系くだもの)のソースをかけてありました。濃厚でおいしかったです。
TaekoLovesParis
展覧会は、絵の好きな人と行くと、そのあとの食事のときも話がはずみます。
115点もオルセーから来てるので、初めて聞く名前の絵描きさんのも何枚か
ありましたが、どれも印象に残る良い絵ばかりでした。
coco030705
都会的でおしゃれなアフターファイブの過ごし方。そのお手本のようなレビューですね。ステキ!
「ボタニカ」のお料理、そんなに凝ってないけど、お味がよさそうですね。ぜひいってみたいです。(メモ帳がいっぱいに……(笑)
ところで、「レンピッカ展」行ってきました。兵庫県立美術館で開催してたので。
ほんとうに、100年くらい前の絵とはおもえないほど、モダンですね。レンピッカ自身もお洒落で素敵な方。同性愛者だったんですね。
シャネルを思い出しました。でもレンピッカは不遇なときがありましたが、シャネルは死ぬまで栄光に輝いていましたよね。シャネルってすごいと、改めて思いました。
krause
りゅう
上野のカポディモンテ美術館展とハシゴの予定です。
金曜夜間開館時を狙っていましたが、土曜日も夜間延長が決まったそうなので、
金曜にしようか土曜にしようか迷っています。
金曜日の方が比較的空いているのかな?何て思いつつ。。。ヾ( ̄ー ̄)ゞ
もし一つだけお持ち帰りするとしたら、私はどの作品を選ぶのだろう?
展覧会、楽しみです♪((o(^-^)o))ワクワク
aranjues
この展覧会でも行って、、が、私の周りではあり得ない、、というより、
東京の人ならではの言葉です(笑)。
ミッドタウンも当然近づいた事さえ有りませんが、9月の第2の週末に今年初めて
六本木ヒルズでベルギービールのフェスティバルが開催され、初めて行くかもです(苦笑)。
カルパッチョは原則的には避けますが、この前菜ならカルパッチョも美味しくいただけそうです。
よしあき・ギャラリー
ありがとうございます。^^
Bonheur
シニャックの絵、素敵ですね。彼の絵といえば、南仏の、港とヨットの帆のイメージがとても強かったです。
↑yk2さんの「ロッテンマイヤーさん」、動画見ずにすぐにわかりましたよ!フランクフルトの怖い執事さん。ハイジを観たのは再々々放送位、幼稚園の頃でした。
pistacci
展覧会、最近行けてないのですが、いろいろと始まっているのですね。
>そこにあるオリーブの木から
いいなぁ、そういうの。ところで、東京でもオリーブの実は取れるのですね。
てんとうむし
シブーストを食べてみたいです♡
オルセー展は混んでいそうで敬遠していましたが、このシニャックを観に足を運びたくなりました。
Inatimy
Taekoさんの記事にあるっていうことは、そうか、今、オルセーに行っても、
この絵も、他何点か、見られないんですねぇ・・・。
行く前に、分かってヨカッタ~♪
hatsu
炭火の焦げ目の香りが、こちらまで漂ってきそうです^^
『井戸端の女たち』。
「何を話しているのかしら?」と考えていたら、
なんだか楽しくなってきました♪
roseadagio
シニャックの絵、黄色と紫の配色が綺麗ですね。コメントを読んでいるうちにいつの間にか「低燃費少女ハイジ」に飛んでしまいました(笑)
雛鳥
お料理が夏向けでおいしそうですね。
今年はまだ7月というのに蒸し蒸ししているので、
油断すると夏バテに襲われそうですが、こんなときこそおいしいものですね。
シニャック(というか点描)って、実はちょっと苦手でした。
私が見たことがあるのは、パステル調の風景画で、掴みどころがなく、
色合いがきれいな割には見ていて疲れる作品ばかりだったのですが、
今回ご紹介の作品は、主題がはっきりしていて爽やかですね。
TaekoLovesParis
▲Cocoさん、メモ帳がいっぱいには、笑いました。
私は、レンピッカ展で買った、「緑の服のキゼット」のファイルを使ってます。
かなり目立つ緑なので、はっとして刺激になってます。
おしゃれもここまで徹底するほうが楽しいでしょうね。女性どうしの方が見る目が厳しいって言いますから、同性愛は、レンピッカのおしゃれに一層磨きをかけたことでしょう。シャネルの映画、2つあったけど、ご覧になりましたか?私は、フランス映画、
オドレイ・トトゥのを見ましたが、さらっと速い展開で、結構、よかったです。
▲krausesさん、こんなにいい作品ばかり揃うチャンスは、またとないと思います。
ぜひ、いらしてください。
▲りゅうさん、カポディモンテ美術館展とのハシゴなら、アリですね。時代が違って、かぶらないから、ごちゃごちゃにならないでしょう。土曜も開館延長なんですか。
それはよかった。りゅうさんだったら、どれを一番気に入るかしら。たくさん選択肢があって、今回は、大変ですよ。
▲aranjuesさん、夜に展覧会を見れるのは、東京ならでは、なんですね。
ヒルズのベルギービールフェスティバルですか。大掛かりなイベントなんでしょうね。
9月第二週は、暑すぎず、ちょうどいい気温の頃でしょう。
TaekoLovesParis
▲よしあきさん、見た目にもおいしそうでないと、味も期待できませんよね。
▲Bonheurさん、背筋をピンとさせる、って、「いただきます」の姿勢ですものね。
シニャックは、私もやはり、南フランスの海、ヨットの浮かんでる海の絵が浮かびます。海のキラキラっとまぶしい光が点描にぴったりですものね。
ハイジ、私は、再放送じゃなくて、リアルタイム。だから、あまりにも年月が経ち、ロッテンマイヤーさんに速攻反応ができなかった(笑)。
▲pistaさん、友だちの家に大きなオリーブの木があって、梅雨のとき、枝を切ってくれて、「こういう雨の日に挿すと、すぐ、つくわよ」。ところが全然ダメで、何回も枝をもらって、「他のうちでは、すぐ、ついたんだけど」って、言われちゃいました。友だちの
家は池袋、都内。同じときにもらったミントは、すごい繁殖力で、庭中、ミントになる?と心配になるほどだったんだけど。
でもね、ここのオリーヴの木は、テラスなので、かなり大きなプランター。専門家が
手入れするので、枯れずに、収穫もできるんでしょうね。
▲てんちゃん、シブストは大体どこでもおいしいですね。デコポンのソースをかけてるところが夏仕様。もうちょい前だったら、ラズベリーソースだったかも、さらにその前は、苺のソースと、バリエーションがききそうです。
ぎーこ
丸みを帯びた感じがステキです。
京都ではボストン美術館展がはじまったので、
早速行ってみようと思います♪
angie17
最高の金曜日ですね~♪
いっぷく
このシニャックの「井戸端の女たち」もあふれんばかりの
光を感じます。
鑑賞者の気持ちも明るくさせてくれるほどですね。
ナショナル・ギャラリーにはシニャックの洗濯をする女性たちの絵があります。
バニラ
yk2さんのロッテンマイヤーさん紹介?から、ついついはまって第1話から見入ってしまいましたよ~ (前にも見てるのだけど、この手のにもやられちゃうわたし。)
オルセーの話でしたね。 これも見に行く予定です。 8月までと安心してると忘れそう…
TaekoLovesParis
▲ぎーこさん、朝ごはんのイングリッシュマフィンをフレンチトーストにしたような形
ですよね。とっても庶民的な感じ。シブストは一年中同じ基本シブストで、かける
ソースの果物を変えていくと、変化がでるのかなって思いました。シブストにも、
オレンジリキュールがはいってたのかしら?
▲angieさん、目まぐるしく働いたあとの金曜の夜は、格別です。のんびりします。
自分にごほうびをあげてる気分です。
▲いっぷくさん、シニャックの点描は、後半は、ピンク系の色彩になっていきますが、
私は、黄色系のほうが好きです。ナショナル・ギャラリーは20年以上前に行ったきり
。テートにも行きたいしビクトリア・アルバートも。ゆっくり、ロンドンの美術館旅を
したいです。
▲バニラさん、カルパッチョのスープは、夏らしいお料理ですね。これは、スパイスの使い方が上手なんだと思います。あと下処理にも秘密がありそう。自分で作るのは、
ムリって思いました。先日、yk2さんもいっしょにガッタイオーラに行ったのですが、
オルセーの記事、ちゃんと書くようにって、言われました。地下鉄の乃木坂の駅と
直結してるので、夏の暑い日は、六本木を歩いて行くより、乃木坂利用がよさそうです。