ポンピドゥー・センターは、近代美術館で、20世紀の美術品が展示されている。
(前回 2008年春の記事はこちら)
マティス、ピカソ、シャガール、モディリアーニ、フジタなどの作品が見れる。
11時が開館の時間。11時5分についたので、20分並んではいった。
まずはお茶でも、と最上階(7F)のレストランに行ったら、まだ閉まっていた。
12時開店らしい。
正面に見えるのが、ノートルダム寺院。その左のドームはパンテオン。
ここからは、パリが一望のもとに見渡せる。
クリスマス時期だったので赤いツリーが置かれていた。メタリックなテラス席によく似合う。
見て行った順に並べてみた。
展示は絵画だけではなく、オブジェや椅子もある。
コルビジェと並んで偉大な20世紀フランスの建築家&家具デザイナーの
ジャン・プルーヴェの作品、椅子。デッサンも展示されている。
プルーヴェは、プレハブ住宅をうみだした人。それまでの石の建物に代わる
鉄筋コンクリートの建物、6×6パネルのプレハブを考案した。
プルーヴェのプレハブ住宅の図面は、シャルロット・ペリアンを通じて日本に
渡り、戦後の住宅に適用された。
プレハブの意味は安っぽいことでなく、あらかじめ用意されているものを組み
たてるの意で、組み立て後に変えることもできる未来型思考だった。
中心となる長い廊下の壁面に絵が並ぶ。
まず目にとまったのが、ピンク色がきれいなデュフィ作品。
「ピンクのドレスの夫人」 1908年(左)
ピカソ「赤い帽子女」(右)
シャガールはブースがあるので、数枚まとめて見れる。
(左) ワイングラスの2つのポートレイト(1917年)
(右) 新聞屋 (1910年)
「白い襟の服のベラ」 (1917年)
ベラはシャガールの恋人。下に小さく人が描き込まれている。大きな存在のベラ。
婚礼(1910年) これはかなり大きい絵
幻想的で夢あふれるシャガールに浸った後のブースは、これ。
強烈!一度見たら忘れられない。
(左) オットー・ディクス「ジャーナリストの肖像」
(右) フェリックス・ヴァロットン「赤い服のルーマニア女性」
強烈な印象のあとは、マティスの作品がおとなしく見える。
(左)オリエンタル風の絨毯にすわる装飾的人物(1925年)
(右)金魚鉢のあるインテリア
★次回へ続く
この記事へのコメント
匁
フジタの絵がパリのポンピドーセンターにマティス、ピカソと並んでいるのが見れる。わくわくして見ましたら 次回? がっかり!!。
でも、今回は動きの有る絵が多くシャガールのブースも宙に浮いた楽しい絵がいっぱい。大きい絵なんですね。
toco
また行ってみたいな。
duke
ポンピドーも行きたかったなぁ~。色々素敵。ホント、パリってすごいな。
プルーヴェ家、知ってます。子孫が会社にいました。
バニラ
でもやっぱりマティスが好きかなぁ。
個性的な作品が並んでいて とっても楽しめました♪
yk2
TaekoLovesParis
▲匁さん、昨晩、下書きにするのを忘れて、未完成のまま記事をアップしてしまったのに、ちゃんと見ていただいてありがとうございます。
フジタの絵は、以前は自画像が展示されていたのですが、今回は、
部屋から見たパリの景色でした。撮ってきた写真は、強烈なものが
多くて、フジタのやさしい絵がなくてごめんなさい。次回は必ず撮って
きますからね。
▲tocoさん、学生時代にいらした場所、懐かしかったですか。近代美術は楽しいですよね。
▲dukeちゃん、オットー・ディクスはドイツ人。強烈な絵が多くて、私は苦手。ヴァロットンは、ナビ派、象徴主義に属していて、ほんとはもっと夢のあるすてきな絵を描く人なんだけど(それらはオルセーにある)、
ここのは、なんかぁ~(敬遠気味)。
プルーヴェの子孫がいらしたんですね。20世紀の人だから近いですね。折りたたみ椅子や学校の机と椅子がくっついてるぶんは、プルーヴェの発明だそう。
▲バニラさん、これ見た瞬間、「バニラさん!」って思ったんですよ。
美しいから、ってのもあるけど、大谷美術館のデュフィ記事を思い出したから。
そー、ここは近代美術だから個性的なのが多いんですよ。好きというより目についたのを写真に撮ったので、こんな結果ですが、楽しいとおっしゃっていただけて、よかったです。(ほっ)
▲yk2さん、ルーマニアのブラウスと同じときの「マティス展」ですね。
東京で見た絵をポンピドゥで見ると、「あ、これ!」とうれしくなります。
<濃い>→言い得て妙です。「ボール」と同じ作者とは思えなかったですもの。オルセーで見た自画像も端正にすっきりと描かれていたから、
モデルさんが。。赤がきれいなだけに印象が鮮烈。
Inatimy
手前に小さな人がいるんですねぇ。
newyork
berry
椅子は椅子だけでも好きなので買ってしまったりします。
テーブルとのセット売りだと
どちらかが気に入って気に入らないが多いので困るんですぅ〜。
デッサン大好きです。景色より建物、人物ですが . . .
mwainfo
てんとうむし
腰かけるときはいつも前かがみの姿勢ばかりだから、こんな椅子にゆったり座れる時間を持てたらなぁ。。。
「ピンクのドレスの夫人」と見つめあっちゃった。
週末に『東京タワー』のDVDを観たばかりなので、ヴァロットンの婦人は樹木希林さんと内田也哉子さんに見えちゃった。
TaekoLovesParis
▲Inatimyさんったら、いつも食べ物を連想しちゃうんだから(笑)
でも、当然だなぁって思う。いつも異国の食材見ながら、これで何作ろうって考えてるんですものね。昨日、Inatimyさんの記事でたくさんのお料理を見て、いまだにそれが見えています。
▲newyorkさん、紫がアクセントになっていますね。小さくて見えにくいけど、一番上の天使の服が紫で、女の人が手に持つハンカチ(扇)が
白と紫で、タイツが紫。よく計算されています。newyorkさんはおしゃれでいらっしゃるから、やはり服に目がいきますね。
▲berryさん、<やっぱりオブジェや椅子に目が止まりますね>
→ よかった、絵ばかりにしないで。berryさんだったら、きっと、プルーヴェの設計図もご覧になるでしょうね。
椅子は楽しいですね。私もデザインが気に入ると一脚だけ買ったりします。
▲mwainfoさん、シャガールはシューレアリズムでも夢があっていいですね。モネの景色のような場所でゆったりと時間を過ごせたら、と思います。
▲てんちゃん、こういう椅子、うちにもあるんだけど、場所をとるので、
時には邪魔になったり。。東京の家は狭いから。
たしかに~似てる!樹木希林&娘に(笑)
りゅう
この2点は04年のマティス展(上野)で私も鑑賞しました♪
2点とももう一度会いたい作品です!(^_^)/
TaekoLovesParis
ありませんでした。「赤い金魚」もいいですよね。