松岡美術館は、東京の港区白金にある実業家松岡翁のコレクション。
この一等地は、松岡翁の私邸だったそう。
ロビーの窓からは、隣接する自然教育園の大きな木々が見え、東京とは思えない
緑に囲まれた場所である。
これはパンフレットの写真で、たぶん冬。今の季節は、木の緑が濃く、さわやか。
ここは、かなり前にとらionさんのブログ記事で見て、行きたいと思っていた。
隣の自然教育園が、大好きな場所なのに、松岡美術館には気づいていなかった。
自然教育園は、平安時代の豪族の館で、江戸時代には讃岐藩の下屋敷、その後、
宮内庁の御料地だったことから、広い場所に自然がそのまま残され、古い樹齢の
大きな木々や湧水池、天然記念物がたくさんあり、珍しい鳥の声も聞こえてくる。
ここを散歩していると、数百年前もこうだったのだろうなぁと思えてくる。
まずは、「古代オリエント美術の部屋」
照明が適度に落としてあって雰囲気がでる。こじんまりしていて、見やすい。
次は、「現代彫刻」の部屋。
ヘンリー・ムーアの作品が3つ。これは「台に座る母と子」
ロビーに、ケースにはいって飾られていたブロンズの彫刻は、
ディエゴ・ジャコメッティの「猫の給仕頭」、愛嬌があって、かわいい!
開催中の特別展は、「フランス近代絵画展」
ルノーアル「リュシアン・ドーデの肖像」
「風車小屋便り」を書いたアルフォンス・ドーデーの息子の肖像画。
シャガールの「婚約者」。この絵を気に入ったことから、松岡翁は、西洋絵画の
コレクションを始めたそうだ。
エドモン・クロッスの「母と子」
他に、モディリアーニ、キスリング、ピカソ、フジタ、ユトリロ、ローランサン、
モネ、シスレー、ピサロなどの作品が展示されている。
日曜のお昼頃だったのに、入場者は数名。し~んと静まりかえっていた。
雨もようで、「駐車場3台分あり」だったので、車で行った。
美術館には、カフェがないので、近くの都ホテルで、中華ランチ。
私が「牛肉細切りピーマン炒め」で、友達が「豚肉とゴーヤ」、
これにスープと春雨サラダ、ザーサイ、ごはんで、2200円。
窓から雨の庭園を眺めながら、ゆったりとしたひと時だった。
この記事へのコメント
katsura
シェリー
赤とかピンクとかそういう色ではないけど
とっても♡な雰囲気がしますね。
雨続きと思うとむしむし暑い日が続いたり・・・
でもこんなゆったりした休日は癒されますね。
かよりん
人がわさわさしてない館内で、ゆったりと作品鑑賞は、贅沢な時間ですよね。
ルノアール「リュシアン・ドーデの肖像」観たいです。
中華ランチもおいしそう~。
TaekoLovesParis
▲katsuraさん、ここもお隣の自然教育園も、ひとりでもよし、デートにもよし、です。
ここのは、松岡翁が、72年(バブルの頃?)からオークションに通って集めたものだそう。20年でこれだけのコレクションができるって、どれだけ儲かったの?って思ってしまいます。さらに、この白金の私邸。冷凍倉庫や不動産業をしていたそうで、新宿西口で駅に直結しているビルが「松岡セントラルビル」。
▲シェリーさん、シャガールは青がきれいですね。ぎょっとする題材もあるけれど、ここのふたりは、地に足がついていて、シェリーさんがハートマークを贈ってらっしゃるように、溢れる愛と喜びが伝わってきますね。
今年は、梅雨が長くて、買った夏服を一度も着ないうちに、デパートはバーゲンです(涙)
▲かよりん、仕事で忙しいときの休日は、混んでいる所を避けたいですね。きれいなものを見ながら、ゆったりと時が流れていくと、贅沢をしているようで、うれしいです。
というわけで、忙しいのと、遠いので、「朗読キャラバン」に行かれないけれど、どんなようすなのかなぁって、勝手な想像をしています。
pista書記サマの啓蒙活動の一環としてレポートがあることを期待しつつ。。
yk2
Inatimy
「牛肉細切りピーマン炒め」と「豚肉とゴーヤ」、この量なら、両方食べられそうです♪
いっぷく
私設美術館ならではの品揃えに興味も行きますね。
財力の許す範囲でコレクションはたいてい大胆になっていくと同時に
目利きになっていくんですよね。
短期間にこれだけの作品を集めた情熱にもおどろきです。
とらion
そんなに混みあっても無く、そして常設展も何度見てもすばらしいですね。そして、写真を撮ってもいい言うことでまたうれしい。
この土曜日に東京都立美術館の「パリ100年展」を観てきました。会期末ということか?一転賑やかでした。あまり深く見れませんが、パリの凱旋門が一番印象的でした。
りゅう
受付のきれいなお姉さんがとても優しかった記憶が。。。(*^_^*) ポッ
渋谷のルノワール展をみて、
久しぶりに《リュシアン・ドーデの肖像》に会いたくなりました。
ぷくぷくのホッペを突っつきたいです♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
エドモン・クロッス《母と子》、シニャック《サン・トロペの港》、アンリ・マルタン、ここの点描チカチカ系は圧巻ですよね。
ピーマン、ピーマン、ピーマン・・・(°口°;) !!
miku
写真撮ってもいいんですか??
berry
車で通るだけでゆっくり歩いたことがないです。
「古代オリエント美術の部屋」いいですね。行ってみたい〜。
オリエンタルってけっこう好きです。
静かな美術館、窓から雨の庭園眺めながらのランチ、大人な雰囲気でステキな時間を過ごしたのね。うらやましい。
雛鳥
土地柄、雰囲気がとても良いですね。
勝手に骨董関係の美術館と思っていましたが(イメージで…)、
展示品も見応えがありそうで、急に興味が湧いてきました。
静かに楽しめる空間というのが、また良いですね。
都ホテルのランチも、とてもおいしそう♪
8月に会社のパーティーがあり、都ホテルで調べてみましたが、
軽く予算オーバー…、代わりに隣の八芳園で行います。
TaekoLovesParis
▲yk2さん、このあたりの散策は、いいですよね。このすぐ近くの「プラチナストリート」に「利庵」という有名なおそばやさんがあります。卵焼きがおいしいんですが(笑)。
▲Inatimyさん、たしかに両方食べられそうでした。でも、ゴーヤ豚バラは、味が濃いし、辛いから、ごはんをたくさん食べるので、ちゃんとおなかいっぱいになりました。
▲いっぷくさん、<財力の許す範囲でコレクションはたいてい大胆になっていくと同時に目利きになっていくんですよね。>
→そうなんですね、なるほど、です。アート関係にお詳しいいっぷくさん
の一言だと、よけい納得がいきます。
▲とらionさん、ようやく、行きました。
<2度ほど「美人画」展>
→日本画も大観をはじめ、巨匠のものは、ひととおり全部そろえて
いますものね。写真撮影のこと、知りませんでした。人がいなかったので、写真を撮っている人もいなかったんですよ。
「パリの100年点」にぎわっていたんですか。凱旋門はパリの象徴ですものね。
TaekoLovesParis
リュシアンは男の子なんですよね。でもルノアールが描いた時代のフランスの男の子は、小さい頃は、女の子の服装をする習慣だったと、ブログで、julliezさんに教わりました。
<点描チカチカ系>→的確な表現ですね~。たしかにチカチカ、特にエドモン・クロッスに至っては、まばゆかったです。
ピーマンは、もちろん野菜好きのともだちが食べました。
julliez
そろそろベトナム風味の中華に飽きた所だったので目が釘付け。^^
aia
ピーマンの細切り、おいしそうだなと思いました。こちらのピーマンはパプリカなので、あの青臭さがないんですよね。
TaekoLovesParis
▲julliezさん、パリのお惣菜屋さんでも中華専門店があって、私が「おいしそう」と足を止めると、ともだちが「見かけとは違うんだから、買っちゃダメ」って言います。
julliezさんの記事の写真のベトナム春巻、おいしそうですよ。
▲aiaさん、私はピーマンが嫌いだけど、赤や黄色のパブリカは大丈夫です。なるほどね、<青臭さ>が、私は苦手なんだって、aiaさんのコメントでわかりました。
TaekoLovesParis
▲mikuさん、写真OKって、mikuさんにぴったり。いつかmikuさん記事に出てくる日があるかもしれませんね。庭園美術館もきれいですよ。
▲berryさん、有名な白金のプラチナストリートからはいってすぐです。
日曜日は、プラチナストリート、駐車可だったと思います。
ヘンリー・ムーアの彫刻は肉付きがいいけれど、エジプト彫刻は、
みんなスリムですよね。ちょっと暗めの照明で、古代エジプトの世界へいざなわれ、○○3世なんていう王様を身近に感じます。
▲雛鳥さん、目黒付近が雛鳥さんのテリトリーですよね。
ここもちゃんと発見なさっていらしたんですね。
メインコレクションは、古い中国の陶器で、パンフの表紙にも使われていますから、骨董美術館と思われたのも当然だと思いますよ。
都ホテルは、シェラトン都ホテルになっていました。外資と提携するホテル、多いですね。
aranjues
ですね~~(^_^;)。近づいたこともありません。
アルフレッド・シスレー、、数少ない好きな絵描きさんです(笑)
バニラ
わたしも行きたくなりました。
TaekoLovesParis
白金、この付近に住む人たちは、シロガネーゼって言われて、ハイソの代表格です。aranjuesさんの記事では、ブランドの白金豚でしたね(笑)。
TaekoLovesParis
duke
TaekoLovesParis
松岡美術館は、静かでオススメです。ホテルの中華はインテリアが重厚で別世界なのがうれしいです。ウェスティンホテルの中華も内装が
立派なので好きです。