ノイエ・ピナコテーク

 半年前にミュンヘンの代表的な美術館、「アルテピナコテーク」の記事をのせて、
次、「ノイエピナコテーク」と思ったまま、今年も終わってしまいそうです。
ドイツ語で、アルテは古い、ノイエは新しいという意味なので、ノイエピナコテークは
近代美術館です。

堂々とした造りで、近代美術館らしく正面に彫刻があります。
これは左側の建物部分です。やはり池に彫刻があります。


この美術館は、有名な作品をたくさん所蔵していますが、そのひとつは、

中央にあるゴッホの「ひまわり」です。

 

 私が気に入ったのは、マネの「アトリエでの朝食」
中央の若いしゃれた格好の男の人が遠くからはっきり見えるほど
インパクトがあります。黒にもいろいろな種類があるといいますが、これは漆黒のジャケット。
気取った表情がなんともいえません。

 

他に セザンヌの「静物画」。静物画(Still Life)というタイトルで、私がタイトルを忘れた
わけではありません。中国から来たような古いたんすと、その左の掛け軸と、新鮮な
桃との対比、壷の緑がアクセントになって、見飽きない絵でした。
  

 Bunkamuraの展覧会「スイス・スピリッツ」で見て以来、セガンティーニのスイスの景色
も私のお気に入り。独特のタッチで澄んだ空気が表現されています。

 20世紀になってからの作品は、「モダン美術館」ができて、そちらにあるため、
ここは、印象派の絵をはじめ、なじみのある作品が多いです。

 チケットにはモネの「アルジャントゥイーユ橋」が使われていました。
とても見やすい展示なので、また行ってみたい美術館です。

 ☆りんこうさんが、ここにいらした記事に、他のいろいろな作品が紹介されています。

この記事へのコメント

  • Zunko

    こんにちは♪
    ゴッホの向日葵が、ミュンヘンのノイエビナコテークにあるとは知りませんでした。。見た所、フィリー美術館の向日葵と同じ感じの絵で、ロンドンのナショナルギャラリーのとはちょっと違いますね。。ゴッホ、一体向日葵の絵を何枚書いているのだろう。。アムステルダムのゴッホ美術館にもあるしね。。

    ミュンヘンは個人的には、ドイツで唯一行っても良いと思える街です・・。
    2007年12月12日 15:36
  • pace

    ミュンヘンでは博物館に通いつめて
    美術館は行かれなかったんです
    行っときゃよかった・・・・って又行くか(無理)
    2007年12月12日 15:51
  • luna

    Taekoさんこんにちは。
    セザンヌの静物画、
    とても味わい深い良い絵ですね。
    美術館の建物がどっしりしていてすてき。
    ずっといられそう。
    2007年12月12日 16:07
  • バニラ

    近代美術館 正面入口の雰囲気、好きだなぁ。
    マチスのこの絵、いいですねぇ。
    セザンヌの静物画は和ティストで、おもしろいですね。
    2007年12月12日 17:53
  • Taddy

    ゴッホ、マチスにセザンヌなど有名画家の作品が展示されてて見応えアリですね。セザンヌのStill Lifeには色々(前期・後期)あって、影響を受けた画家も多いですよね。
    素敵な美術館だと思います。自分はドイツならバウハウス(デッサウ校 etc.)を是非見学しに行ってみたいです。
    2007年12月12日 19:00
  • coco030705

    こんばんは。
    すっきりしてきれいな美術館ですね。さすがドイツの美術館という感じがしました。
    絵もいい作品が展示されていますね。「アトリエでの朝食」いいと思います。Taekoさんのおっしゃるように、美しい黒だと思います。本物を見てみたいです。
    ゴッホのひまわり、この有名な絵がここにあったとは!わたしはアムステルダムのゴッホ美術館のは見ましたが、また違う絵だったんですね。
    2007年12月12日 20:10
  • シェリー

    アルテは古い、ノイエは新しい なるほどー
    ピナコテークは美術館って意味ですか???
    ピナコテークってなんかすごい可愛いですね(笑)
    2007年12月12日 21:06
  • miku

    静物画の緑の壷、確かに印象的です。
    静物画って、画家の力量が問われる気がします。
    2007年12月12日 21:39
  • かよりん

    アルテとノイエ、ドイツ語を思いがけず勉強でき1つ賢くなりました(笑)
    名画揃いですね。
    興味そそられます。いつか行ってみたいです。(いつになることやら・・・)
    2007年12月12日 23:09
  • Taekoさん、こんにちは!
    アルテ&ノイエピナコテーク、初めてドイツに行った7年前に行きました!現在程には絵画に興味がなかったので、何を観たのかよく覚えていないのですが、欧州初めてだった自分にとって、「こんな有名な画家の絵が、生で見られる!凄い!」と感激したことは覚えています。

    セガンティーニの絵もあるんですね!今年春に訪れた、倉敷の大原美術館で見た、「アルプスの真昼」という絵には、本当に癒されて、ポストカードを大量買いして友人たちに送りました。

    ドイツの中でも、特にミュンヘン大好きです☆
    2007年12月13日 00:04
  • yk2

    マネの「アトリエの昼食」はノイエ・ピナコテークに在るんですね。このサイズだと判りにくいけど、テーブル上に牡蠣と皮がくるんと剥かれたレモンが載ってる絵ですよね。画面前方の男性の服装が、『炎のランナー』を思い出させるスタイルなので、この絵は以前からずっと気になっていた作品です。あの映画の時代背景は、この絵より50年も後のことだけど。

    ジャケット(?)は本当は紺か何か他の色だったのを、意図的に“得意”の黒にしちゃったような気さえしますよね。マネの作品に描かれる人物はほんとに黒を着てる場合が多いから。
    2007年12月13日 00:59
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲Zunkoさん、「ひまわり」はおっしゃってくださったように、ここのは、
    フィーリーのと背景の色が同じなんですよ。ナショナルギャラリーや東京、アムスのは背景が黄茶色ですものね。
    ひまわりは似た構図で7点あったけれど、1点芦屋にあったものが戦争で
    焼失したんですって。その「ひまわり」は、戦前、展覧会で展示されたり
    していたそうです。惜しいですね。。。
    ミュンヘンはオリンピックがあったから、道路も広く整然としていて、アメリカっぽいところもあります。

    ▲paceさん、博物館にいらしたんですか。私は逆に博物館を知らなかった
    です。ミュンヘン名物の白ソーセージおいしいですよね。

    ▲Lunaさん、セザンヌのこの絵、深みがありますよね。
    天井が高くてどっしりした建物は、まさにドイツという感じです。
    特に向かい側の「アルテ・ピナコテーク」の建物は、19世紀初め、ルドウィッヒ1世の命令でお金をかけて建てられているので、重厚です。天井が
    高いだけでなく、ホール部分が広く、すべてのドアは重いのです。
    カフェもあるので、ずっといられますよ。

    ▲バニラさん、まちがってマチスって書いちゃったけど、マネでした。
    自信たっぷりで気どって、この男の人が気になったんだけど、バニラさんも
    そう? 後の2人がいかにも脇役という対比もおもしろいし。
    この建物、正面が堂々としているけれど、中は機能的にできていて、
    質実剛健のドイツらしいな、と思えました。
    2007年12月13日 01:08
  • ムーミン

    どっしりした感じの素敵な美術館ですね。
    いい絵が、いっぱいで、いいですね。
    ゆっくり見てみたい、そんな気がしました。
    2007年12月13日 16:11
  • 絵画展で、「スイスの風景」ってあまり見た事ないけれども、こういうのも素敵だな♪
    漆黒ジャケットの男性は、クールで素敵ですね^^。
    2007年12月13日 22:53
  • りゅう

    ゴッホの《ひまわり》いいですね~
    オールドマスターのツルツル・テカテカも好きですが、
    擦れ・筆の跡・厚塗りの凸凹は力強さがあって大好きです!!(^_^)/
    2007年12月13日 23:03
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲Taddyさん、「バウハウス」、今はもう人気ないかなと、思っていました。
    グロピウスのデッサウ校ですよね。私は親戚にバウハウスの信奉者が
    いたので、ずっと話をきいたり写真を見たりで、とても身近です。家を建てるときがあったら、インテリアも機能的なバウハウス風にしたいと思ってます。
    東京・品川にある「原美術館」はバウハウス風の建物です。

    ▲Cocoさん、Zunkoさんへのコメントに書いたけれど、ひまわりは7点あった
    んです。花の数が違ったり、背景の色が違ったり、花瓶が少し違ったり、
    ですが、構図が同じなので、似た印象ですね。
    「アトリエでの朝食」の3人、どういう関係なんでしょうと不思議さでいっそう
    ひきつけられます。
    ドイツに行くと、その整然とした所と元気のいいドイツ語の発音がいいなぁ
    と思ったりします。

    ▲シェリーさん、ピナコテークはギリシア語で「絵画館」だそうです。
    ピナコラーダっていうカクテルあったでしょ。名前がかわいいと思って。。
    ドイツ語ではコーヒーがKoffeeとKではじまるスペルなんですよ。

    ▲mikuさん、緑の分量が多くて印象的な花瓶ですよね。
    ちなみにひまわりの花瓶もこういう2色使いです。形は違いますが。
    この写真では小さくて見えないけど、「アトリエでの朝食」のテーブルの上
    もみごとな静物画なんです。

    ▲かよりん、「タンホイザー」もドイツ語でしたね。高校のドイツ語クラスで
    いっしょだった友達とドイツオペラを見た帰り、「わかったのはファーター
    (お父さん)だけだったわね」と笑ってしまいました。

    ▲bonheurさん、2つのピナコテークは名画をまとめて、ど~んと見れますよね。そしてアルテの方の建物のホールが高い吹き抜けで奥に左右に行く
    階段が見えて、、ヨーロッパの建物だな、と痛感しますね。
    大原美術館のセガンティーニは、戦前から有名なんだそうです。私も前に大原美術館に行ったけど、そのときはセガンティーニを知らなくて、きづか
    なかったから、いつか、また行けたらいいなと思っています。
    2007年12月13日 23:43
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲yk2さん、やっぱり「アトリエの昼食」なんですね。絵葉書に「Breakfast in the Studio」と書いてあったので、朝食って書いたけど、フランス語ではdejuner,昼食でした。実際、テーブルの上が朝食じゃないですよね。牡蠣にレモンにワイン。そしてテーブルクロスの布の織りが見事に表現されているのに感心しました。

    炎のランナー、そういえばこんな格好でお出かけでしたね。胸のポケットにエンブレムがついているブレザーは制服でしたね。
    <マネの作品に描かれる人物はほんとに黒を着てる場合が多いから。>
    →そういえば、すみれのブーケのベルトモリゾも黒、草の上の昼食の男の
    人も黒、バルコニーの男の人も黒。ほんと、そうですね。
    2007年12月14日 00:04
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲ムーミンさん、広い空間で、人が少なくてすいているんですよ。だから
    ゆったり見れました。

    ▲りんりんさん、以前にBunkmuraでやっていた「スイス・スピリッツ」は
    山の景色ばかり。すがすがしくてとってもよかったです。
    イタリアの深い谷の景色も好きです。

    ▲りゅうさん、この間、アクオスの広告の「ひまわり」のこと記事になさっていましたね。
    だけど、<ツルツル・テカテカ>って。。。(爆)
    ようやく「フィラデルフィア美術館展」に行ったのだけど、マチスの「テーブルの上の静物」はキャンバスが透けて見えるほど薄塗りでした。淡い色づかいだからよけいにそうなんでしょうね。そういうのって、実物を見ないと
    わからないですよね。
    2007年12月14日 00:18
  • aia

    食い気が先に来てしまう私は、あまりドイツに惹かれなかったのですが、この美術館には行ってみたいと思いました。1枚目の写真の美術館の建物もスッキリしていてオシャレです。
    2007年12月14日 05:07
  • Inatimy

    やっぱり、↑昼食だったんですね。 食卓を見ると、どうもワインのボトルが見えているし、朝から飲んでるの?と思ってました・・・。 
    セザンヌの「静物画」、テーブルの上の布が、しっかりしていて、ゴワゴワそう。 柔軟剤なんてなかった時代ですよね。
    2007年12月14日 08:17
  • pistacci

    そぅそぅ、セザンヌはそのまんま“静物画”なんですよね。
    いつぞや、展覧会で「え!?」と、意外に思った覚えがあります。
    歴史的にかなりの芸術品がドイツに集まっているのでしたかしら?
    2007年12月14日 11:35
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲aiaさん、日本の建物や教育は戦前、ドイツに倣えだったので、ドイツの
    美術館は学校にいるような気がしたりします。ミュンヘンはビールと白ソーセージが名物で、おいしいです。

    ▲Inatimyさん。さすが、テーブルの上の品々にお気づきになっていらっしゃいましたね。布は古くなると、クタッとなって柔らかくなるから、ぱりっと硬い
    方が新しいという意味で自慢だったのか、と考えましたが。。昔は糊づけして硬さをだしていましたね。

    ▲pistacciさん、<セザンヌはそのまんま“静物画”>
    →Taddyさんにも教えていただいたけど、そうなんですね。知らなかったデス
    美術品が多いのはやはりフランス、中世ものはイタリー、スペイン。ドイツは
    都市国家で、ミュンヘンはババリア(バイエルン)の首都。ババリアの王様ウィルヘルム1世が美術収集がお好きだったので、ピナコテークとして残っているのです。
    ワーグナーを擁護し、ノイシュバインシュタイン城を作った「ルートヴィヒ2世」もババリア王で、ミュージカルになっていますが、日本公演があったかどうか。。
    2007年12月15日 00:53
  • berry

    ゴッホの「ひまわり」、ここにあるのですか . . .
    「アトリエでの朝食」中央の彼はテーブルに寄り添ってる?
    ポーズが決まってますね。
    遠くでもわかるなんて、絵の中の彼は、ほんとぉ〜にステキなんでしょうね。
    TaekoLovesPa.. さんの美術館巡りには、いつも感心したり、感動したり、勉強したり、感謝しています。
    だから、上海の美術館に行ってきました。(笑)
    2007年12月15日 12:42
  • aranjues

    ミュンヘン行ったらビヤホール巡りで忙しく、美術館はきっと行く暇は
    無さそうです(笑)。せめてTaekoさんのブログで鑑賞させていただきます。
    ビヤホールがなかったら、行くか、、最近、美術館へも行きそうな気が
    してきました(^_^;)
    2007年12月16日 18:12
  • katsura

    漆黒のジャケットの彼、なにを思ってちょっと上を見ているのでしょうか。気取りのなかに、思案事を感じてしまうのはわたしだけでしょうか・・・。
    2007年12月16日 23:09
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲berryさん、上海の美術館の建物ってどんなでしょう?
    berryさんは、いつもすてきな建物のところを選んでいらしてるから、
    つい、そう思っちゃいます。
    ゴッホのひまわりは、6点あるから、ここにもある、っていう感じ。
    よく知っている絵を見ると、うれしくなります。

    ▲aranjuesさん、aranjuesさんらしい楽しいコメントで笑っちゃいました。
    ミュンヘンはビールのメッカですものね。私はミュンヘンにはひとりで一泊
    だったので、ビヤホールには行けず、白ソーセージやポテトなどを買って
    きて、ホテルの部屋のビールを飲みました。

    ▲katsuraさん、鋭い観察力。この青年はマネの奥さんの年の離れた弟。
    つまり甥。ところが本当はマネの奥さんの若い時の子供なんですって。
    たぶん後ろの画家はマネ。ドラマのある一枚の絵です。
    2007年12月18日 21:33
  • いっぷく

    マネの「アトリエでの朝食」いいですね、
    今年になって好きになった画家の一人ですね、
    いままであまり気にしなかったのですが、
    突然大好きになりました、また一人増えてうれしいし、
    こうして初めて見る知らない作品をTaekoさんの記事で見れてよかった。
    2007年12月18日 23:08
  • TaekoLovesParis

    いっぷくさん、そうおっしゃっていただいてうれしいです。
    私はマネでは、いっぷくさんが前に写真で紹介なさっていたロンドンで
    見れる「フォーリーベルジュの酒場」が好きです。女の人がとってもきれいなので。
    2007年12月18日 23:43
  • newyork

    ブログからでも十分に伝わってくる絵の雰囲気。スイスの山々の中に吸い込まれていきそうです。
    2007年12月19日 13:26

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