バスティアン・ルパージュ展

 今年、パリで見た展覧会の続編。
1月、オルセー美術館での企画展「バスティアン・ルパージュ」 

 知らない画家だけど、ミュージアムチケットで見れるからとのことで、入ってみる。
ミレー風の田園風景が多い。
「あっ、これ、知ってる」  ↓ 一昨年、「スコットランド美術館展」で見た絵。
少年の瞳と大きな靴が印象的だった。
yk2さんが記事になさってます)


ルパージュの描く農民は、ミレーのよりも表情に特徴がある。
写真の展覧会用看板に使われている絵は、「10月、じゃがいもの収穫」


↓の絵は、ルパージュの代表作「干し草」の一部。
ミレーの「晩鐘」に次いで、数多く版画化され出回ったそう。

その後、3月にメトロポリタン美術館で見たルパージュの「ジャンヌ・ダルク」
ジャンヌが両親の家の庭で啓示を受けているところ。
背後に、まばゆい光を浴びた聖人たちが見える。
神のつかいが現れるときは、まばゆい超人的な光がさす、といわれているが、
まさにその瞬間。ジャンヌの表情からも神の啓示の瞬間が見てとれる。

     
 話は戻って、オルセーに行った帰り、おいしいと評判のパン屋「メゾン・カイザー」に、
寄ると、ケーキも売っているのを発見。日本の店にケーキはない。
濃厚だが、出来立てのふわりとした感じがおいしかった。

この記事へのコメント

  • julliez

    私も一番下のケーキ食べたことがあります。^^
    濃厚で重いですね、フランスのスイーツ。
    これ、全部お一人で召し上がったのですか?ヾ(ゝc_,・。)
    私、チョコレートも一個以上食べると重たさでお腹がいっぱいになります。
    2007年11月22日 02:32
  • いっぷく

    ポスター写真を見て現代の画家かと思っちゃいました。
    100年以上まえの人なんですね。
    そんなに古いとは思えない印象です。
    2007年11月22日 03:24
  • Inatimy

    最初のポスターの写真を見た瞬間に、何かのCMで使われた「愛燦燦」の美空ひばりの歌声が頭の中に流れました。
    ケーキ4つ・・・本当に甘いもの大好きなんですね・・・。 選ぶなら、1番下の苺の乗ったのがいいです♪
    2007年11月22日 17:54
  • coco030705

    こんばんは。
    素敵な絵☆最初の少年の絵は特にイラストっぽいです。
    知らない画家で、いい絵を描く人がたくさんいますね。
    Taekoさんのブログで色々教えていただけるのが楽しいです。
    ケーキもとってもおいしそう!でもこれをみると、日本のパティシエって
    よく勉強しているなと思います。お味はフランスと日本とどちらが上か
    わかりませんが、見た感じは日本も引けを取りませんね。
    2007年11月22日 18:06
  • berry

    わっ!少年の絵、すごい!
    大好き!一目惚れしました。^^
    1枚目、すごくおっきい看板?入り口のドア部分?(まさかね。笑)
    思わず目に飛び込むインパクト。流石だわぁ〜〜♪

    わたしはイチゴ色のムースみたいなケーキね。美味しそう♪
    2007年11月22日 18:23
  • 素敵な画家ですね。初めて知りました。
    時代背景は解りませんが素晴らしいですね。
    2007年11月22日 18:56
  • 絵というより、写真のような感じがしました。
    すごくリアルに描かれていてびっくり。
    2007年11月22日 19:22
  • noriko

    バスティアン・ルパージュ・・・はじめて聞く名前だけど好きなタッチです。
    大きな瞳の少年の雰囲気もいいなぁ。
    2007年11月22日 22:21
  • すごい表情が素敵な絵ですね。
    絵の主人公の気持ちが伝わってきますね^^。
    ケーキはね。どれがいいかな?
    どれも、可愛いな☆
    2007年11月22日 22:27
  • かよりん

    3枚目のジャンヌ・ダルクの絵に心惹かれました。
    なんだかとっても好きです。しばらく見入ってしまいました。
    ・・・と言ってもケーキには負けましたが(笑)
    4個全部食べた~い!
    2007年11月22日 23:03
  • miku

    知らない作家さんです。
    ロックウェルと、ワイエス合わせたみたい。
    少年の表情、いいなあ。啓示を受けた瞬間のジャンヌ・ダルクの表情も..。
    ケーキは、わっかクリームのが食べたい!
    2007年11月22日 23:22
  • yk2

    「干し草」はずいぶんとまた大胆にカットしてますね、taekoさん(笑)。

    ルパージュはミレーや他のバルビゾン派の画家と同じく、随分アメリカで評判が良かった画家だと聞いてますので、ロックウェル辺りには多少なりとも影響を及ぼしているかもしませんね。mikuさんのコメントと、ロックウェル大好きなてんちゃんがやっぱり好きなタッチと書いているのでなるほどな、と思いました。

    看板の絵はじゃがいもの収穫をしているところ?。画面左奥の緑と女性の着衣のボルドー色が良い対比。土で汚れた白いエプロンもバイタリティーを感じさせて力強いですね。ちゃんと観たいな、この絵。
    2007年11月23日 05:50
  • Taddy

    「普通の人々」の「何気ない一日」がやさしく描写されてる絵には惹かれてしまいますね。
    *ケーキが美味しそうです。
    2007年11月23日 05:52
  • DSilberling

    「メゾン・カイザー」の日本にはケーキないですねえ。
    2007年11月23日 13:39
  • iruka

    最初の写真
    庶民の生きる姿が 伝わってきて
    いいですね。^^
    2007年11月23日 19:51
  • yuko

    私も名前は知りませんでした。
    でも、男の子の絵、見覚えが。
    綺麗な絵ですね。本物見てみたいなぁ~。
    2007年11月23日 22:00
  • りんこう

    こんばんは!
    一枚目の作品は僕も観たことがあるなと思いました。
    おっかしいなあと思ったら、「スコットランド美術館展」で観たのですね。
    絵画も世界中を飛び回っているということですね。
    違う場所で再会すると、不思議な気分になるんじゃないですか?
    2007年11月23日 22:24
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます。
    ▲julliezさん、ひとり2個づつ。私とパリの友達はいつも一度に2個、
    食べるのが決まり。1個でやめると「あら?どうしたの?」って、不服そうに
    言われちゃいます。

    ▲いっぷくさん、やっぱりそうですか?私もミレーは古さを感じるけど、
    30年後のルパージュは感じないと思いました。いそいそと働くようす、
    表情がいいですよね。

    ▲Inatimyさんもチョコがお好きなんですよね。チョコと苺の組み合わせは
    おいしいですね~。愛さんさん~♪って聞こえてきたんですね(笑)
    収穫のリズムがそうなのかな?

    ▲Cocoさん、この少年の絵は結構大きいので、実際に見ると迫力が
    あります。全部茶系の色合いも落ち着くんですよ。
    日本のデパ地下で売っているような店のケーキやホテルのケーキは、
    だいたいどれもパリに負けないくらいおいしいです。パリのケーキはお酒の使い方が上手なものが多いですね。

    ▲berryさん、日本で2年前に見た少年の絵に会ったときは、「きみ、
    今度はここにいるの?」って話かけたかったですよ。berryさんも気に
    いってくれたようでうれしいです。
    これは入り口の前にある看板。屏風のようになっている。そういえば、
    ユニークですね。

    ▲Mcubicさん、私もここで初めて知った名前ですが、絵は見たことが
    あったんです。作家の名前は忘れても作品は覚えていること、しょっちゅう
    ありますよね。

    ▲範子さん、写実ですよね。でも表情は写実以上で、インパクトがあるから
    記憶に残ります。

    ▲てんとうむしさん、少年の絵の前に立つと、話しかけられている気が
    しますよ。見つめるような瞳と口元がそう感じさせるのかもしれない。
    この時代は、子供も働いていたらしいです。

    ▲りんりんさん、この少年の絵のタイトルは「お手上げだ」。
    「もうだめだ」っていうより「やってらんないよ」っていう感じかな?
    いきいきした表情ですね。小道具がおもしろいし。
    ケーキ、テオブロマに同じく、チョコが濃くておいしかったです。

    ▲かよりん、ルパージュはロレーヌ地方の出身。その時代、ロレーヌは
    ドイツに占領されていたので、フランス人はジャンヌ・ダルクに力強い
    象徴を感じていたんですって。ルパージュは常に民衆の味方だったから、
    こういう主題で絵を描いたらしいです。
    パンのかよりん、「メゾン・カイザー」のパンはちょっとバターが多いかも
    しれないけど、おいしいです。東京のデパ地下で買えます。
    2007年11月25日 00:04
  • pistacci

    1枚目の女性の横顔、好きです♡
    どこかで見たようなと思ったら、↑みなさんのコメントでロックウェル。
    なーるほど、Iデパートでいつも見ている・・・(笑)
    「干し草」の女性は、「あ~疲れた」なんてつぶやいていそう。
    またひとり、作家の名前を覚えました。ありがとう、Taekoさん♪
    2007年11月25日 21:08
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます。
    ▲mikuさん、↓で、yk2さんが、的確なことを書いてくださっています。
    やっぱり写真家mikuさんは、表情に目がいきますね。ん?違う、わっか
    クリーム?(笑)シュークリームが背が高くボリュームがあるんですよ。

    ▲yk2さん、いきなり、カットを指摘されてしまいました。
    これね、オルセーのパンフのスキャン。オルセーがカットしたんです。
    全体のは小さくて、ぼんやりで表情が見えないから、カット版を採用しました。アメリカでも評判がよかったんですか。なるほどー。

    ボルドー色は、フランスの服の定番の色です。やはり馴染みがあるん
    でしょうね。ほんと、おっしゃる通り、緑→ボルドー→白と、すすむにつれ、
    色の分量が多くなってくるので、遠近感もでますね。

    ▲Taddyさん、そうなんです。庶民の生活、庶民の考えていることを表情
    として描こうという社会派の画家だったそうです。時代もパリ・コミューン
    、民衆の時代の夜明けですから。

    ▲Silberlingさん、ケーキ、おいてないですよね。パティシエがいないんですね。

    ▲irukaさん、広い大地、たくさんの収穫。農業国フランスだな、て思います。

    ▲yukoさん、少年の絵は、2005年に日本に来たから、どこかで写真を
    ご覧になったのかもしれませんね。

    ▲りんこうさん、スコットランド美術館は2005年に改装中でお休みだった
    から、日本に貸し出してくれたんですよ。別の場所で前に見た絵に会うと、旧知の友人に会ったような気がします。
    オルセーで、今年3月、モネの絵の場所に「~日まで東京でモネ展のため貸し出し中。その後~日まで、韓国ソウルの××美術館に貸し出し」と書いてあったのを読んで、東京→ソウル→パリと絵も旅するのね、としくみが
    わかりました。

    ▲pistaさん、クリスマスシーズンになると登場する赤い包装紙の
    ロックウェルですよね。
    <「干し草」の女性は、「あ~疲れた」なんてつぶやいていそう。>
    →そうやって、表情をよんでもらえたら、きっとルパージュは
    うれしいんでしょうね。デッサン力が卓越した人だったそうですが、
    36歳で亡くなってしまうのです。
    2007年11月26日 00:38
  • katsura

    ジャンヌ・ダルクはよく画家が取り上げますね。アングルも描いていました。
    映画も印象的です。カール・ドライヤーの「裁かるるジャンヌ」、ジャック・リヴェットの「ジャンヌ」、どちらもすばらしいです。「裁かるる・・・」では若き日のアルトーが出ていて、その美貌は一見の価値アリ!
    2007年11月26日 06:29
  • aranjues

    絵画にはまともなコメントできそうにありませんので、
    せめてケーキにと思いましたが、4つも乗ってると、
    手がでそうにありませんが。1つ選ぶとしたらどれを選ぶでしょう?(^。^)
    2007年11月26日 10:45
  • nicolas

    こんにちはー Taekoさん♡
    こちらの記事へのお祝いのコメントありがとうございました!
    訪問するのいつも遅れ気味でホントスミマセン・・(>ω<、)

    少年の顔つき、明るいですね!
    彼の生活や日常を想像してしまいます。
    逆に、「干し草」の一部の女性、物憂げです。
    後ろで草に埋もれて寝てる男性は、良い夢見てるんでしょうか。
    そっか・・・その女性、悪い夢見て「ここはどこ私はだれ」状態なのかも?(笑)
    絵って、いつも面白いなぁって思うのは、その一枚から勝手に色々を
    想像してしまうことです。
    そういう広がりがある絵はやっぱり眺めていて楽しいですねー

    向こうのお菓子大好きです。
    濃いコーヒーが飲みたくなる味。一個でも満足できる甘さ。
    日本のケーキは満足感が薄いせいか、何個も食べちゃえます。
    2007年11月26日 16:50
  • りゅう

    なんか聞いたことのある名前だな~と思ったら、
    あの(小生意気な!?)坊主の絵でしたか。(笑)
    《お手上げだ》のタイトルにこのポーズと表情はインパクトがありました!
    すっごい久しぶりに図録を開いてしまいました~ヾ( ̄ー ̄)ゞ
    《ジャンヌ・ダルク》の絵解き、面白そうですね~ 私も観たいです!
    右の赤いのはベリー系のものでしょうか。左も気になります。
    是非、是非、ケーキの解説もお願いします♪(^o^)丿
    2007年11月26日 21:32
  • ムーミン

    知らない画家なのに、どこか観た事があるような。
    インパクトがありますね。もしかしたら、どこかで出会っているかも
    しれません。少年の顔が生き生きしていますね。
    それにしてもケーキの美味しそうな事、しばし目が釘づけに^^
    2007年11月27日 19:41

この記事へのトラックバック