印象派とエコール・ド・パリ展

 りゅうさんの記事で、日本橋三越で「印象派とエコール・ド・パリ展」が
開催されていることを知り、見に行った。(14日(日)まで)

有名な画家の作品を、一度にたくさん見ることができる展覧会。

↑ルノワールの「シュザンヌ・アダンの肖像」
背景のオレンジ色とドレスのブルーの対比がきれい。眼もブルーですね。
この絵の別バージョンが、ブリヂストン美術館で常設展示されているが、
眼が違うのでかなり違って見える。(りゅうさんがきちんと比較なさっています)
油彩ではなくパステル画。髪の毛の1本1本までていねいに描かれ、
服の透け感も出ている。

↓「庭で犬を膝に抱いて読書する少女」
これもブルーの鮮やかな絵。吸い込まれそうにきれい。ルノワール33歳の作品。




↓(左) モネ 「サンジェルマンの森の中で」
紅葉のトンネルがみごと。奥に吸い込まれてしまいそう。
 (右) ドガ 「踊り子たち」
これもパステル画。緑とピンクという色使いが美しく、足や肩の筋肉
の表現に、ドガのデッサン力の正確さがあらわれている。

     


↓セザンヌ「サン=タンリ村から見たマルセイユ湾」



写真がないけれど、ヴラマンクのセザンヌ風の絵が私は好きだった。


↓ ピサロ「キューガーデンの温室前」
ピサロの風景画はたいてい人物が描き込まれている。
雪景色の絵もきれいだった。(写真なし)




↓ゴッホ 「雪原で薪を集める人々」
ゴッホが故郷に帰ったとき、近所の人から「食堂に飾る絵」と頼まれ、
描いた絵。当時、食堂に飾る絵は。最後の晩餐のようなタイプが
多かったので、注文主は、この絵に驚いたそう。


エコール・ド・パリのシャガール、ユトリロ、ローランサン、キスリング
印象派後期のマチス、ルオー、ピカソ、ミロの作品もあった。

↓抽象画の元祖カンディンスキーの「ゆるやかな変奏曲」

  会場がデパートの催事場なので、天井が低く、狭い感じがするが、しかたないのだろう。

この記事へのコメント

  • julliez

    モネの夢見るような美しい描写にはいつも胸がときめきます。
    ルノワールはやはり人をかかせたら天下一品ですね。
    青い眼に吸い込まれそう。
    こういう美しい絵画をじっくりと時間をかけて見たいナァと思います。
    2007年10月12日 00:50
  • Inatimy

    ゴッホの「雪原で薪を集める人々」を見ながら、食堂で、大好きなコロッケやオムライスを食べられたらいいなぁ・・。
    2007年10月12日 05:55
  • いっぷく

    ドガはパステルがが特にすばらしいので気に入っていますが、
    色使いといいドガの世界に惹きこまれてしまいます。

    ピサロはロンドンを描いていますが、このキューガーデン、
    今もガラス張りの大温室前には同じような景色が残っています。
    日本の美術館所蔵のピサロ作品は多いですね。
    2007年10月12日 07:07
  • pistacci

    <有名な画家の作品を、一度にたくさん見ることができる>
    これはお得感いっぱい(?)な展覧会ですね。日本橋三越は建物が古いだけに、圧迫感がありますが、ふっとなつかしさを感じます。
    ・・・え?14日まで !?デパートは会期が短いから行きそびれる~(゜o゜)
    2007年10月12日 10:44
  • シェリー

    ホントに!私でも知っているような
    有名な方の絵がたくさん見られるんですねー
    一枚目の肖像画、ホントにきれいですね。
    こんな肖像画描いてもらった彼女嬉しかったでしょうね(笑)
    東京まで観には行けないけれど
    Taekoさんのところでのんびり鑑賞できてよかったです☆
    2007年10月12日 12:32
  • ピサロのキューガーデンの温室前の絵気に入りました♪
    見に行きたい美術展がたくさんあって困っちゃう。
    2007年10月12日 12:46
  • Taddy

    わ〜カンジンスキー、久し振りに観ます。
    モンドリアンはなかったですか?
    2007年10月12日 13:21
  • nicolas

    いいですねー 写実的な絵よりもこうしたものがやっぱり好きですー
    一応絵のガッコウに行った時に、思い知ったのは
    「絵は写真と違う」っていうコトですね。
    筆使いとかタッチとか、その人の抱えてる夢までも表現できる絵って
    スゴイなぁーと、感じた時に一番好きって思えたのはシャガールと
    モネとルノアールのこのあたりでした。読書してる少女と森の風景、最高です~
    2007年10月12日 14:53
  • Zunko

    今、しみじみ、インターネットって良いな~って思っていた所です(笑)

    モネのその紅葉のトンネル見た事なかったのですが、ほんと引き込まれそうな絵ですね。。欲しい(笑) ドガの踊り子の他の絵は見た事ありますが、この様なパステル調カラーのは初めてです。。

    日本からのお客様から、日本のお土産を戴いて。それが三越の包装紙だったんですね。戴いたのも老舗のお茶菓子に使われる和菓子。アメリカ人の同僚に説明をしたんですよ、日本の百貨店は凄い、と。。デパートの催事場と言えば、私なぞはワコールのバーゲンとかで良く行きましたが(笑)、こう言う絵が催事場にば~っと、並んでるなんて、ちょっと凄すぎる、羨ましすぎる、と思いました。。東京ってやっぱり凄いですね。とは言え、海外の美術館のゆったりした空間で絵を楽しむ(と言うより絵がある空間自体を楽しむって感じですよね。。。)のに慣れてしまうと、東京美術館でも狭く感じますから、ましてやデパートの催事場は。。なのでしょうね。
    2007年10月12日 16:06
  • りんこう

    こんばんは!
    これ観に行きたいのですけれど、もうすぐ終わってしまいますね。
    カンディンスキーの作品は晩年のものでしょうか。
    けっこう興味があったりします。わけがわかりませんけれど。
    オルセーのモネの絵が泥酔者による損傷を受けたそうですね。
    まったく残念な話で憤っているりんこうでした。
    2007年10月12日 19:29
  • バニラ

    モネのこの森の絵、すごく素敵ですねぇ。
    14日までかぁ。 この日都内で仕事なので 早く切り上げて観たいなぁ。
    そうそう、ポール・ボキューズ予約しました! 楽しみ~
    2007年10月12日 19:51
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲julliezさん、この少女の瞳、お人形のようですものね。
    モネの色合いは美しく、本当にこんな所があったら行ってみたいですね。

    ▲Inatimyさん、コロッケやオムライスだなんて(笑)。でも、こういう労働
    のあとは、やっぱりボリュームのあるコロッケやオムライスですね。

    ▲いっぷくさん、ドガのパステルはいいですね。特に踊り子のドレスの
    柔らかな表現がいいなと思います。油彩には黒の強いものがあって、
    それは、、ちょっとなんですが。。
    キューガーデンは今も同じ景色なんですか。行ってみたいです。
    ピサロの絵は、やさしい感じなので、日本人受けするのでしょうね。

    ▲pistaさん、ほんと、会期が短くて。。でも夜8時までやっているので、
    7時半までにはいればOK。あ~建物が古いから圧迫感があるんですね。
    納得。換気も悪いし。。

    ▲シェリーさん、同じ人の同じドレスでの肖像画がブリジストン美術館
    にあるんだけど、目がもっと離れているから、アッピール度が足りない
    んです。やっぱりお化粧のポイントはアイメイクでしょうか(笑)

    ▲範子さん、ピサロのこの絵、優雅で穏やかでいい絵ですよね。
    これ見ていたら、キューガーデンへ行きたくなりましたもの。

    ▲Taddyさん、カンジンスキーは色あいが明るく、形も洗練されて
    いますよね。私は好きで、食事する部屋にMOMAで買ったポスターを
    貼っています。モンドリアンはありませんでした。
    2007年10月12日 20:39
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲にこちゃん、ちゃんと絵のお勉強をなさったにこちゃんのコメントに、
    なるほど~~と思いました。ルノーアルの少し点描っぽい、抽象っぽい
    光を感じるこの背景がすばらしいですね。女の人の服の色あいとの
    調和がみごとですよね。

    ▲Zunkoさん、日本のデパートの接客はすごいから、デパート業界を
    モデルにしたTVドラマがヒットしたりします。お客様第一の合言葉の
    下で、店員さんが泣かされる状況も出てくるのでドラマが生まれるのです。
    この展覧会、三越カードを持っていると、2名まで無料。閑散とした切符
    売り場で「1枚」と言ったら、「三越カードはお持ちではありませんか」
    と言われました。来場者の大半がカードを見せてはいる人。三越、
    太っ腹です。

    ▲りんこうさん、今パンフ見たけど、制作年がどの絵にもはいってない
    んですよ。美術館の展覧会だったら必ずはいってますよね。
    後期の作品だと思います。タイトルが「変奏曲」だし、穏やかな作品
    なので。若い頃の代表作「コンポジション」シリーズは、調和より情熱が
    あふれているけれど、後期は「和音」とか「ハーモニー」、タイトルどおり
    調和が重視されてきていると思います。
    モネの絵、修復可能なのでしょうか。心配ですね。

    ▲バニラさん、見れるといいですね。日曜は早終わりなので5時半迄の
    入場ですよ。ボキューズ、土日のランチはかなりつまっていました。
    予約とれてよかったですね。感想きかせてね。じゃなくて、記事アップ
    してください。
    2007年10月12日 21:11
  • coco030705

    こんばんは。
    やはり印象派はいいですね。きれいです。好きな画家の絵ばかり。
    ピサロの風景画は以前から大好きです。
    抽象画はあまりわからないんですが、カンジンスキーは楽しいですね。
    パウル・クレーも好きです。
    デパートの展覧会はちょっと狭いのが難点です。でも何かのついでに
    立ち寄れるし、展示物の数もそんなに多くないので、疲れないのが
    いいところですね。
    2007年10月12日 21:49
  • noriko

    モネとドガ、どちらもピンクとグリーンの色使いですが、でもそれぞれの個性がはきっきりと出ていますね。
    ステキ♡
    2007年10月12日 22:10
  • かよりん

    こんな展覧会もあるんですね。
    またまたTaekoさんに教えて頂きました。でも14日までですか~。
    さすがに今回は行けないので、こちらで堪能させて頂きました。
    最近印象派づいてますね。
    2007年10月12日 22:46
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲Cocoさん、好きな画家のばかりと喜んでいただけてよかったです。
    ピサロは落ち着きますね。そう、デパートの展覧会は、他の売り場を
    見るのも楽しいですね。紅茶のフォートナム&メイソンのティールームが
    あるので、そこでスコーンと紅茶(ポットで出てくる)でお茶しました。

    ▲てんとうむしさん、モネのは熱情の赤にグリーンが、ドガはおとなしい
    ローズ赤にグリーンが。ほんと個性がでていますね。

    ▲かよりん、会期が終わる前に、と見て来てすぐアップしました。
    以前なにかの記事のときに、「もう終わってるんですね」というコメントを
    もらって、終わる前じゃないといけないんだって、気づいたんですよ。
    ほんと、印象派ばかりです。これから行く予定のフィラデルフィア美術館展
    も印象派。
    2007年10月13日 00:03
  • berry

    カンジンスキーの「ゆるやかな変奏曲」が好きです^^;
    人目見て「好み〜」と思いました。(笑)
    でも、ルノーアルの「シュザンヌ・アダンの肖像」は美しいですね。
    ブルーの目に吸い込まれそうです。
    2007年10月13日 00:14
  • aranjues

    大学時代に美学を選択、その時の知識しかないので、
    必然に印象派だけには愛着があります。
    2007年10月13日 01:16
  • yk2

    カサットの作品の写真がな~い(泣)。

    土曜に行くつもりだったのですが、ダメになってしまいました。日曜が雨なら用事が無くなるので、まだもしかしたら観られるかも。
    2007年10月13日 01:52
  • 「シュザンヌ・・・」のブルーのおめめ。吸い込まれそう^^。
    あっ、このバレリーナの絵、大好きなんだぁ~。
    実物は、色鮮やかなんだろうな^^。
    2007年10月13日 07:57
  • nico

    これ名古屋でもやってたんだけど、いけなかったんだ。
    この頃がホントに個性豊かで面白い時代でしたネ。
    2007年10月13日 15:42
  • りゅう

    この展覧会、「モネ、ルノワール、シャガールを中心に」というサブタイトルが全てを語っていますね。
    シャガールやられました~!あのシャガールの部屋は反則です!!
    ホント青色好きにはたまりません!(笑)
    買うつもり無かったのに、図録を買っちゃいました~♪ヾ( ̄ー ̄)ゞ
    ごめんなさい、ただ今、TB絶不調です・・・(ノ_<。)うっうっうっ
    http://blog.so-net.ne.jp/ryuu/2007-10-01
    2007年10月13日 16:24
  • デパートの企画展も最近は凄いですね。
    ドガのデッサン力はやはり素晴らしい!
    ゴッホが食堂に飾る絵に「薪を集める」絵を
    描いた真意って、なんだったんでしょう。
    故郷を、あるいは家族を象徴する原風景だったのでしょうか。

    デパートは狭い上に、オバハンパワーに圧倒されて
    最近、疎遠。タッパがあるので「も~見えないのよね~」って
    後ろからチクチク言われると、動揺してしまう気弱なターキーさん(笑)
    2007年10月13日 17:32
  • katsura

    一枚目、ブリジストンのほう、絵葉書で持っています。好きな絵ですが、展覧会のほうと大分雰囲気が違いますねえ。
    展覧会が人間の少女なら、ブリジストンは妖精みたいなんですよ。
    2007年10月13日 22:11
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントありがとうございます
    ▲berryさん、カンジンスキーのこういう絵は、4LDKとか広い空間の
    マンションの壁に映えますね。ブルーの瞳は魔性の魅力があるような。。。

    ▲aranjuesさん、私も美学を選択したけれど、絵のことは何もなしで、
    哲学で、面くらいました。印象派は目にふれる機会が多いから
    親しみができますね。

    ▲yk2さん、なんで泣いているのかわかりました。yk2さんの今回の記事
    は、カサットなんですね。カサットのポストカード、売ってなかったんですよ。マイナーなんですね。

    ▲りんりんさんは、バレエがお好きだから、ドガに目がいくと思っていました。シュザンヌ嬢とバレエは、パステル画なんですよ。上品ないい色あい
    です。

    ▲nicoさん、名古屋なんですね。名古屋三越でやってたんですね。

    ▲りゅうさん、シャガールたくさんありましたね。自画像は初めて見ました。
    ぽつんと立っているのが印象的でした。青と黄色のバランスが絶妙
    でしたね。りゅうさんのお部屋、もうカタログだらけ、でしょ?

    ▲コールドターキーさん、故郷の労働風景だったようです。だから夢が
    なくて、食堂に飾ってもらえたかどうか、、。注文主の希望を考えずに
    制作したのがゴッホらしいですね。
    三越カードで2名さま御入場できます、だったので、今回はオバハン+
    初老おじさま2人組パワーでしたね。しゃべるのはおばさんばかりじゃ
    ないんです。おじさん2人組も声高にしゃべってました。
    2007年10月13日 22:21
  • TaekoLovesParis

    katsuraさん、ブリジストンのほうの絵葉書、おもちでしたか!
    背景の色が違うんですよね。ブリジストンのは背景がふわっとした妖精色
    で、こちらは鮮やかなオレンジ。比較してみるのっておもしろいですね。
    2007年10月13日 22:26
  • TaekoLovesParis

    Lunaさん、niceをありがとう!
    2007年10月29日 22:57
  • りゅう

    いっぱい出遅れました~!!(^_^;)ははは
    フィラデルフィア美術館展とハシゴしたところ、見事なまでに内容がかぶっていて、まるで大規模な印象派とエコール・ド・パリ展を観たような心地よい余韻がありました♪第一会場と第二会場が若干離れているような気がしますが。。。(=^_^=) ヘヘヘ
    今回のカンディンスキーはとても可愛かったです♪
    フィラデルフィア美術館展のものよりもずっとよかったです!
    吉野石膏さん、いいもの持ってますね~
    山形に観に行きたくなりました♪(^_^)/
    おっ、今回はTBが飛んだ!曽根風呂の奇跡だっ!!(笑)
    2007年11月03日 21:13
  • TaekoLovesParis

    りゅうさん、TBありがとうございます。ちゃんとついてますよ!
    たった今、りゅうさんの大作を読んで、コメント書いて来たところです。
    フィラデルフィア展といっしょはすごい見ごたえですね。ムンク展との
    抱き合わせじゃ、イメージ違ってしまいますものね。
    2007年11月03日 21:36

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印象派とエコール・ド・パリ展
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Tracked: 2007-11-03 21:03