パリのインスタレーション

 パリは古い建物と新しいものを融合させるのが上手な街。

ルーブル美術館の入り口を示すガラスのピラミッドもできた当初は物議をかもしていたけれど、
今ではすっかりルーブルになじんでいます。

リボリ通りをはさんでルーブル美術館の前にあるパレ・ロワイヤル(王宮)。
ヴェルサイユ宮殿を建設したルイ14世はここで子供時代を過ごしました。

この中庭にモダンな黒いストライプの高さ20~30cmの円柱が並んでいます。
文化庁の依頼による ダニエル・ビュランの作品。
18世紀ふうの美しい回廊が囲む中庭に、現代アートのインスタレーション。

ダニエル・ビュランに関しては、lieさんのサイトで写真と共に適切な説明がされています。
http://blog.placeplus.jp/blog/article.php?id=29

2002年夏、ダニエル・ビュランのワンマンショーが近代美術館(ポンピドーセンター)で
開催されました。
↓の写真は、開催中の展覧会を示す大きな垂れ幕。



美術館の建物全部が彼の空間を楽しむ構成。

右端にビュレンのオリジナル、黒白のストライプが見えますね。

2フロア分が涼しそうな水玉の外壁になっています。

中のそれぞれの展示室もまた、全部彼のインテリア。もちろんストライプ中心。
柱がストライプだったりします。

「え~?」とか、「ほら、見て!」なんて奇想天外な発想を友達と讃え、
笑いながら見て歩きました。

夏休みだったせいか、家族連れが多く、子供も次から次と現れる楽しい部屋を
きゃっ、きゃと楽しんでいました。

遊び心、大切ですよね。

この記事へのコメント

  • maruwo

    こちらへ久々こんばんはー☆
    あのルーブルのガラスのピラミッド、そんなのあったなぁと思い出した次第。
    ダニエルさんはオシャレなアーティストさんとお見受けしました。海外の美術館って一部を除いてけっこう撮影OKっていうのが嬉しかったり。
    ココに来て、最近美術館へ行ってないことを再確認しました。
    2006年04月29日 21:11
  • TaekoLovesParis

    maruwoさん、今日はなに読んだ?って思わずききそうになる(笑)
    そう、海外の美術館はフラッシュなしなら撮影OKですものね。
    この絵とあの絵が並んでいた、どういうふうに飾られてたっていうのは、
    カタログじゃわからないから。
    この夏はマリーンが流行とかで、黒のストライプをよく見かけるので、
    ひそかにダニエル・ビュランを思い出して、、って。。。チョットチガウ
    2006年04月29日 22:20
  • TaekoLovesParis

    Taddyさん、いつも私の方が教えていただくことが多いです。
    Conceptual artist なるほど。
    グッゲンハイムのインスタレーションは評判悪くて、数年後に撤収したんですよね。でもその後、このパレ・ロワイヤルの仕事が故ミッテラン大統領の命で決まってフランスを代表する作家と認められるんです。
    シマウマは自然のストライプで、、目のつけどころが、、( ^ _ -)vv
    Conceptual Artだから、特に時代と共に評価が変わるのでしょうか。
    2006年04月30日 01:24
  • いっぷく

    もうポンピードーはパリの顔ですね、すっかりなじんでいて違和感なくなってます、なかなかいい特別展が多いですね、行くたびに見るのが楽しみです。
    ダニエル・ビュラン見たいな。
    2006年04月30日 07:31
  • TaekoLovesParisさんこんにちは
    楽しく拝見させていただいております。
    そうですか、海外の美術館は撮影OKなのですか?!うれしいですね。日本もそうならないですかね?文化的に遅れているんですね。
    黒白のストライプは好きですよ!タイガースカラーですもん!!
    2006年04月30日 08:17
  • yk2

    taekoさん、おはようございます。
    僕は現代建築に対する理解が著しく低いのだろうか、ポンピドゥはどうもなぁ・・・(苦笑)。なんだかパリに在るよりも新宿にあった方が似合うかも、なんて見るたび思っちゃいます(特に東側から見ると)。因って中にも入った事はなし。マティス観たいんだけどなぁ・・・。

    でも、こうして人のblog読んだりすると、次回はヘンな先入観捨てて行ってみようかなって、気持ちになりますね。
    2006年04月30日 08:25
  • coco030705

    おはようございます。
    Taekoさんの行動力ってすごいですね。
    パリは長いこといってないです。でも、魅力的な町ですね。
    新旧の建物の混ざり具合がいいんでしょうか。日本も京都なんか
    もっと見習ったらいいのに。日本は建物の規制がなさすぎるように
    思います。
    2006年04月30日 08:27
  • こんにちは、Taekoさん

    ポンピドーは、遊び心がたくさんあって、楽しめました。
    行く前は、それほど期待してなかったのだけれど。
    近代美術の好きな後輩は、ルーブルやウフィッツィに行って
    それまでさほど興味がなかった古典的な芸術に開眼したようだったし、
    古典的な作品の方が好みだった私は、ポンピドーに行って
    近代美術の楽しさに触れることができました。
    どちらか一方に偏らずにバランスがとれると、いろんな発見があって
    いいのかもしれないですね。
    パリの街を歩いていると、遊び心を至る所に感じます。
    写真を撮るようになって、より一層そう思うようになりました^^
    2006年04月30日 10:09
  • TaekoLovesParis

    nice&コメントをありがとうございます。
    ▲いっぷくさんもポンピドーお好きですか。おもしろい企画が多いので
    パリに行くたびに特別展を見にいっています。上階からはパリが全部
    見渡せて、「あぁ、パリにいるんだなぁ」って思う瞬間です。
    テート美術館、とっても行きたいんですけどね。

    ▲tigerkitaさん、そうでしたね!タイガーズカラー、忘れたら怒られますね(笑)

    ▲yk2さんは、音楽の好みから新しいものがお好きだと思ってました。
    何かいいもの、新しいものをつくって行こうとする試みがいいなぁと思うし、
    生活の刺激になるような気がして。。でも、結果として本当にいいものは
    すこーししかないんですよね。

    ▲Cocoさん、京都駅はできた当初、ずいぶん話題になったけど、今は受け入れられているようですね。祇園のお茶屋さんとか、舞妓さんなんかも少し国が援助しないとお金持ちのタニマチ頼みではすたれてしまいますよね。金閣寺
    あたりの竹林や北山杉の景色が好きです。
    Cocoさんは京都に近くていいですね。ふらっとお寺にも行けるでしょ。

    ▲Lahiriさん、写真はある一瞬だけを切りとるんですものね。
    シャッターチャンスを考えながら街を歩いていらっしゃるのでしょう。
    Lahiriさんのパリの写真、たくさん、いいものがあって、木の陰からの
    エッフェル塔とか、メトロ、サマリテンヌ、、、いつも楽しませてもらっています。
    2006年04月30日 22:12
  • lie

    taekoさん
    Bonsoir!
    ダニエル・ビュランのワンマンショー!!素敵ですね。
    そういうインスタレーション的な彼のアートを経験していないの。残念・・・
    2006年04月30日 23:25
  • TaekoLovesParis

    Bonjour lie
    そうなんですよ~。lieさんの写真にあるような額装の作品はひとつも
    なくて、いくつも続く部屋から部屋を見て歩く形式。不思議の国じゃ
    なくて、ビュランの国にはいってしまった感覚。
    lieさんのサイトへのリンクつけさせていただいています。
    2006年05月01日 07:50
  • たまご

    ダニエル・ビュラン、初めて聞いた名前です。
    しましまはなんだかおもしろいですね~
    2006年05月02日 12:08
  • りんこう

    こんばんは。
    パレ・ロワイヤルは今回の旅行でも、ちょこっと立ち寄りました。
    円柱に腰掛けてひと休みしたり、読書する人でたくさんでした。
    そして、ここは映画「シャレード」にも登場した場所ですね。
    そのときはしましまの円柱はありませんでしたが。
    2006年05月10日 22:06
  • TaekoLovesParis

    パリ帰りのりんこうさん!
    パレ・ロワイヤルに人が大勢。見てみたい。。私はいい季節に行かないので
    いつも閑散としてるんです。
    そうですか、、ヘップバーンの「シャレード」に。さすが、映画つうのりんこうさん。
    2006年05月11日 02:13

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