パリでの「浮世絵・春画展」

約1年前、2004年の年末、パリの「グランパレ」での企画展「浮世絵、春画」
を見に行った。
友達の元同僚、パリ在20年の画家の人から 「今、フランス人の間ですごく
評判だから絶対見に行ったほうがいいですよ!」 とすすめられた。

みぞれ交じりの雪という寒い日だったので、並ばずにはいれたけれど、
会場内は熱気、かなり混雑していた。
あれっ、、日本人は、誰もいない。

皆、食い入るように熱心に覗き込んでいる。
私もこんなにたくさんの浮世絵、春画を見るのは初めてでとまどった。
日本では、「これはぁ、、展覧会では見せられないでしょう、、」という絵が
次から次へと登場。

東京、原宿の太田記念美術館が浮世絵の美術館として有名だけど、
これに比べるとスケールが小さい。
浮世絵が海外にたくさん流出していると聞いてはいたが、「たしかに!」と
納得できるコレクションだった。
今回の展覧会もパリのギメ美術館所蔵のものが大半とのこと。

チケットはコレ↓

おみやげ売り場には、本、うちわ、せんす、紙などいろいろな日本グッズがあって、
ここも混雑でした。
フランス人用に書かれている「家で作る日本料理」の本が、写真もきれいで
役に立ちそうと思ったけど、、買っても作らないから。。( T_T) ;ウッ

この記事へのコメント

  • lie

    taekoさん
    Bonsoir!
    私のblogでtaekoさんに質問をしていますので、できればよろしくお願いします。

    随分前になりますが骨董商を営む知人に浮世絵、なかでも春画を見せていただいたことがあります。構図、色使い、興味深いものでした。でもでもせいぜい10枚ほどです。
    グランパレで、となるとかなりの数の出展ですよね。ギメと聞いて納得です。
    チケットも素敵。
    2006年02月17日 01:46
  • 上のコメントでlieさんが、おっしゃっているように
    チケットがステキです。
    浮世絵にフランス語が違和感なく
    とてもなじんでる感じ。
    私は日本の芸術にも疎いので、
    外国の人の方が、日本の伝統芸術に興味を持っているというのが
    少し複雑な気分です・・・・。
    もっと自分の母国を勉強しないと・・・ですね。
    分かってはいるのですが、なかなか・・・>_<
    2006年02月17日 18:08
  • TaekoLovesParis

    ▲lie さん、春画なのに卑猥でなく、淡々としていて、よく見ると、、なんですよ。
    画の隅に小さく覗き見男が描かれていたのには笑っちゃいました。
    最近は歌舞伎の若手役者が人気があるので頼もしく、うれしく思っています。
    伝統は大切にしないと。。

    ▲Taddyさん、nice & コメントありがとうございます。
    教えていただいたRoger Shimomura教授のサイト夢中になって読んでしまいました。Greg Kucera Gallery Seattleの所で、日系3世として受けた差別を簡潔な文章とアメコミ+浮世絵の独特の技法でさらっと表現。日本人やアジア人に対する差別がすごくたくさんあるのだとわかります。教授が怒っていると見受けられる絵(写真でお顔がわかっていたので)もありましたね。
    Miami のGalleryの 洋風(現代風)の家の中に昔の浮世絵時代の人、という
    アンバランスが違和感なく絵としておさまっているのも、duality,,.。
    なんか、すごく勉強になりました。

    パリへ行くのは年に2~3回くらい、幼稚園から高校までいっしょだった友達の家に泊まって、パリを拠点に旅行したりしています。

    ▲Lahiri さん、Lahiriさんには写真という芸術があるじゃないですか。(*_*)
    そういう自分の得意なことを通して交流って広がる。
    きっとフランスに行ったら「日本のお寺の写真撮らないの?」なんてきかれると思う。そうすると、「あ、知らないとまずいかな、、」って。
    必要じゃないと、なかなか学びは。。(←あ、私だけ?)
    2006年02月17日 22:32
  • DSilberling

    先日、花魁のリサーチで、かなりかわった浮世絵をたくさん見る機械がありました。
    当時は、写真のような位置だったのではないでしょうか。
    海外でおおくの人が興味を持ってくれるのは日本人として嬉しいですね。
    2006年02月18日 12:15
  • りんこう

    太田記念美術館というのは行ったことが無いですね。今度行ってみようかな。
    日本人であるからもっとこのような伝統に触れたいものだと思います。
    昔、永谷園のお茶漬けかなんかに浮世絵カードが封入されていて、
    私は集めようかと思ったものですが、
    なんせ小学生時分だったので、自分でお茶漬けを買うこともせず…。
    なんちゅう小学生だ…。
    Taeko さんは年に2-3回パリに行かれているのですね。羨ましい。
    2006年02月18日 18:24
  • TaekoLovesParis

    ▲Silberlingさん、コメントありがとうございます。おっしゃるとおり写真のような捕らえられ方だったんでしょうね。まわして見るとか。
    映画製作のお仕事は、いろいろな文化、芸術にふれることが多くていいですね。

    ▲りんこうさん、太田記念美術館は原宿の駅近くです。そこから7~8分歩いた所に根津美術館があり、お茶の道具が充実しています。お庭も静かで散策にいいですよ。5月に2週間くらいだけ国宝の尾形光琳の「かきつばた」屏風が展示されます。
    お茶漬けに浮世絵カード、って粋ですねぇ。そういえば永谷園の色合いは歌舞伎の定式幕に似ていますね。
    ん?小学生が集めるったら野球カードでしょう、ふつうはぁ(笑)
    2006年02月18日 20:57
  • coco030705

    こんばんは。
    私は、かなり前にロンドンに半年間遊学していました。そのとき、
    ブリティッシュ・ミュージアムでやはり企画展として、「浮世絵・春画展」を
    見ました。これも、すばらしかったです。日本でこういう展示会が企画されないのが、なんとも残念ですね。日本人って文化的にコンサバティブなんでしょうか。
    2006年02月28日 21:42
  • TaekoLovesParis

    COCOさん、niceとコメントありがとうございます。
    ロンドンに半年、いいですね~。
    ブリティッシュ・ミュージアムはミイラやロゼッタストーンで有名な大英博物館。やはり企画展があるのですね。
    コンサバ、その通りだと思います。日本は自慢の文化じゃなくて、謙遜の文化、控えめがよしとされるような。「英語できますか?」「はい、少々ですが」なんてCocoさんも謙遜なさることあるでしょ?
    でも、ビジネスの世界では、「これもできます、あれも大丈夫」と自分で宣伝するアメリカ方式に変わってきているから、文化の宣伝もすんなりとできるようになるといいですね。
    2006年03月01日 19:06
  • takepii

    浮世絵はわたしも、小学生のころ家にある画集をみて、目を真ん丸くした覚えがあります。わたしたちが美術の教科書で見るものは例外で春画が多いことに驚きました。わたしも、2度ほどパリに行きましたが、ジャポニズムに幻想を抱き、日本文化をこよなく愛するひとに、パリのカフェの店員さんに2人ほど会い、わたしに日本の映画についてあれこれ聞かれたのを思い出しました。
    2006年03月09日 22:04

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