パリでの「シュルレアリスム」展その2

前記事の続きです。 展示室は13あり、テーマごとに分かれているが、テーマの共通性はナチュラリスム。 自然との共生で体の一部が木に変形するなど、人間と人類以外の自然が一体化する。 ここでは、13の展示室の中から、興味があった部分だけをとりあげた。 テーマ:キメラ(半人半獣) キメラ (chimera) とは、同一の個体内に異なる遺伝情報を持つ細胞が混じっている個体のこと。 「異質同体」…

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パリでの「シュルレアリスム」展

昨年末のパリ、Eが「ポンピドゥーセンターのシュルレアリスム展は、 規模が大きく、演出もすばらしいと評判よ。行くでしょ?」と言う。 今年は、詩人のアンドレ・ブルトンが『シュルレアリスム宣言』を発表して 100年目だそう。それにちなんだ大がかりなものらしい。 これが広告用ヴィジュアル。おどろおどろしいモンスター、怪鳥? 会場の入り口は、これ。「地獄の門」 1920年代にシュルレアリス…

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ポンピドゥーセンター2024年冬

ポンピドゥセンターは、20世紀以降のものを展示している国立の現代美術館。 現代美術館の愛好家だったポンピドゥ大統領の発案でパリの中心部に作られ、 1977年に落成した。レンゾ・ピアノ設計による斬新なデザインは、シンプルで、 従来のどっしりとした美術館の建物と異なるので批判をあびたりもした。 現代美術館なのだから、未来志向の機能美追求型で良いと私は思うけど。 今回、印象に残ったも…

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